『大日本史料』 7編 20 応永21年4月~同年12月 p.319

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領として、政道を執行なはれしときは、名利の瘴霧心頭におほひ、愛戀の蠱毒這地に塞かり、, 一族集りて喪におもむき、薪をつミて夜半の煙と燒上たりけれは、燃盡せる朝すてに寒灰と, なる、遺骨を拾へは薫馥をのつから鷄舌香をゆつり、栴檀かへつて匂ひを姻しめけり、七々, たに花ふりけるこそふしきなれ、是をみる人、信心をおこし、奇特の思ひをいたしけり、, 神魂いたつらに自繩自縛して、日夜に易き遑もなかりしに、今は引かへて、耳を松風の梢を, め、寂寞たる草庵の内に經よみ念佛して、隨分の行法に隙有とも見えさりけり、昔東國の管, なる流れに洗へは、煩惱の垢すみやかに除りて、意樹すてに花をひらく、明れは經をよみ、, 西に向ひ端座合掌して、永く逝去せられたり、行年七十六歳、雙樹陰おさまり、提河水澄り、, 事疑かひなきしるしには、佛事いとなみける結願の日、西のかたに紫雲たなひき、空のあひ, らては、いかてか此たのしみをしるへきと悦ひ給ひしか、同しき廿一年八月廿五日午の刻に、, 暮れは念佛して、西方往生の素懷をのみ心にかけて念する外、更に別の經營なし、捨る身な, 渡るに凉しむれは、妄想の雲たちまちにはれて、心月をのつから光をまし、思ひを澗水の閑, 案に臂を屈しては、思ひを自性の眞理にかけ、繩床に跏を結ひては、心を一境の妙道にしつ, の中院念佛孝養して、懇に弔らひ申されたり、平生の願望此時に成就して、往生を遂られし, 應永二十一年八月二十五日, 三一九

  • 應永二十一年八月二十五日

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  • 三一九

注記 (16)

  • 1596,700,65,2226領として、政道を執行なはれしときは、名利の瘴霧心頭におほひ、愛戀の蠱毒這地に塞かり、
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