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が籠らん城へ敵入る事叶ふまじ、門の扉を立てるならば、却て敵に氣をのまれん、門前に, 則ち御湯漬持ち參りけれは、三度かへて召上られ、御枕を遊ばされ、高くいびきかゝセ給, しけるひまに、家康公并に味方の軍兵なんなく濱松の城に入る、鳥居彦右衞門元忠仰を蒙, も門内にも篝火をたかセよとて、大篝をたかセらる、今日の合戰申の剋に始りて、既に, 打ちひらき、内外に篝火あまたたき立たり、山懸昌景・馬場氏勝に申けるは、敵兵急に迯げ, ひ、ゆたかに御寢ならセけり、誠に不敵の御心と御家人共さたしけり、去程に武田の先陣, ければ、氏勝しばらく思案し、凡軍の變といふは、敵によつて轉化するを當れりとす、此, 入りけるゆへに、門の扉を立るいとまなし、いざや城へ乘り入て、忽ち城を取らんといゝ, るは、殿で來る味方城に入るべきためなれは、ひらき置くべし、門をひらき置とても、家康, り、玄默口をかためけるが、家康公入らセ給へば、門の扉をとざゝんとす、家康公仰有りけ, 山懸昌景・馬場氏勝が兩勢濱松勢を追ひすがつて、玄默口におしよセて見れば、大・小門, 夜半に及んだり、公殿に入り給ひ、御湯漬を好まセたもふ、亦野殿といふ女房ありしが、, して打ちけれは、あやまたず信時が胸板を打ち拔きければ、馬より落て討死す、敵是に猶豫, 時まつ先にすゝんで追ひ來るを、久世三四郎引退きながらに鐵炮に藥をこみ、ねらいすま, 元龜三年十二月二十二日, 二五七
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- 元龜三年十二月二十二日
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- 二五七
注記 (16)
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