『大日本史料』 10編 18 天正元年9月~同年11月 p.94

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て候か、其姿かたち、むかしの虎御前も爭か彼には増り候へき、是をめして、御酌を, とらせられ候へと、打わらひ申上れは、黄門はや心うつりして、何と汝もみたるかと, る事候はす、爰に御領内平田の源右衞門と申百姓之娘ゆきと申て、今年十七八とみえ, に候へは、ゆきとはよく號け候と申けれは、何とそれはつまに望ものはなきかと宣へ, 召よせられ、御酒盛ありけり、黄門仰けるは、むかし和田義盛一門九十三騎を引つれ、, は、ゆきふと立出て、某を見て内へ入候、さなから人間とは思はれす、みる人消る計, 見て、義盛腰をぬかし、盃のあらそひして、今迄のよ語りと成そかし、義盛かしらが, 杓をとらせは、夜の明るも日の暮るゝも知へからす、きおとこ計の酒盛は、何となふ, うしろ淋しきと宣へは、若士進み出、とら御前は昔の事に候へは、聞計にて目に見た, は、見るもの半者望まぬものはなく候へとも、兩親いかなる所存にや候らん、遂にう, 宿かはら長者のもとに打よつて、よひ三日の酒盛に、曾我十郎かおもひもの虎御別を, 問給ふ、若士二三日以前にも、所用の事候て、平田へ立越、源右衞門か方へ立寄候へ, あたまをしても、忘れぬものは戀之道也、寔に男として戀せさらんは、玉の盃の底な, きか如しと、吉田之兼好と云し曲ものも書置しそかし、あはれ今も虎かやうなる女に, 天正元年九月十六日, 九四

  • 天正元年九月十六日

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  • 九四

注記 (16)

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