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〔南國中古物語〕, か舟に取乘り沖をさして押出す、もとより此嶋は他領の事、殊ニ海邊皆獵師なれは、大, しそはめ逃蟄ける有さま、たとへていわんかたもなく淺ましかりし風情なり、相傳の士, と思ひ、土居藏人にたより色々と申けれ共、曾而取やわさりけれは、爰彼所徘徊身を隱, れ取もの取あへす土州を拔出て、無爲方清良へ降參を乞、扶助に預り身命をたすからん, 方小舟ともは沖へ釣に出てあたりに舟もなし、たま〳〵あるは鹽干方に干あけ、俄の間, はなかりけり、其後所々を經廻り流〓し、いつちへか行つらん沙汰もなかりしと、藏人, 君に弓を引、手むかひしける天罰忽にあたりけると、聞人爪はしきをして惡み笑わぬ者, にも不合内に、順風に帆をあけ櫓榜を添、跡をも見す土佐をさして飛かことくに逃歸, の加増を入江にそ與へける、其後此事あらわれ、尊家は堅固にましますと沙汰ありける, により、元親さては入江かいつわりなりと言を聞て、入江とは叶わしと思ひ、夜にまき, る、さて土州に歸りては、尊家を思ひのまゝ打果たりと僞りけれは、元親悦て本知一倍, 俄の籠城なれは兵粮盡て、天正元年九月廿二日、一條, 本川合戰兼定公退去國中元親存分に成る事, 右の樣子を具に後にそ語りける、, ○土佐國群書類從, 四十傳記部二所收, ○上略、兼定土佐ニ入リ、恢復ヲ圖ルコト, カカル、天正三年十二月是月ノ條ニ收ム、, 良ニ降ヲ乞, コト發覺ス, ヒシモ聽力, 兼定健在ノ, 兵部土居清, レズ, 天正十三年七月一日, 二三六
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- ○土佐國群書類從
- 四十傳記部二所收
- ○上略、兼定土佐ニ入リ、恢復ヲ圖ルコト
- カカル、天正三年十二月是月ノ條ニ收ム、
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- 良ニ降ヲ乞
- コト發覺ス
- ヒシモ聽力
- 兼定健在ノ
- 兵部土居清
- レズ
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- 天正十三年七月一日
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- 二三六
注記 (27)
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