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めには都合よく、この地方の海上に於いて六、七箇月間吹き續く北の風を得しなり、水夫, かくの如き順風を得て樂しく數日間進みしが、風は盆〻加はり、激しく荒れ狂ひて、極め, デ・リマと稱する高潔なる紳士にして、耶蘇會のパードレとは特に親しく、また信心深, たり、更に苦惱を倍加せしは、船が甚しく左右に動搖し、船内の人も物も轉動せしことな, 等は經驗により、この風を持ちて出帆するを常とし、この時節をモティオ不と稱せり、, り、これがために、眠ることも休息をとることも適はず、暫時睡眠をとり休息せんとすれ, ば、柱に身を縛りつくるを要したり、この動搖は激しく、嵐は續き、最も海に馴れたるも, て大なる波浪を起すに至れり、その浪はたゞ見るものをして恐怖の念を懷かせしのみなら, く、喜びてヴィジタドールのパードレと公子等とを迎へしのみならず、大なる愛情と歡喜, と考へたり、一五八二年二月二十日, ず、激しく船に打寄せ、宛も大砲の打撃の如く、船の破壞せざりしは稀有のことと思はれ, とを表し、己の室を彼等に與へ、その船がかくの如き人々の用を爲すことを大いなる名譽, のすら堪ふること能はず、船暈を催して倒れ、半ば死したる如くなりたり、かくて、屡起, の港を出でてシナに向ひしが、二日ののち更に好き天候に惠まれたり、即ちこの航海のた, デウスの加護を得て好天に帆を揚げ、こ, 十八日二當ル, ○天正十年正月一, 航海ノ危險, 天正十年是歳, 五〇
割注
- 十八日二當ル
- ○天正十年正月一
頭注
- 航海ノ危險
柱
- 天正十年是歳
ノンブル
- 五〇
注記 (20)
- 1209,600,77,2287めには都合よく、この地方の海上に於いて六、七箇月間吹き續く北の風を得しなり、水夫
- 978,610,74,2279かくの如き順風を得て樂しく數日間進みしが、風は盆〻加はり、激しく荒れ狂ひて、極め
- 1789,588,73,2297デ・リマと稱する高潔なる紳士にして、耶蘇會のパードレとは特に親しく、また信心深
- 634,612,72,2281たり、更に苦惱を倍加せしは、船が甚しく左右に動搖し、船内の人も物も轉動せしことな
- 1092,600,77,2260等は經驗により、この風を持ちて出帆するを常とし、この時節をモティオ不と稱せり、
- 517,609,75,2291り、これがために、眠ることも休息をとることも適はず、暫時睡眠をとり休息せんとすれ
- 395,610,75,2294ば、柱に身を縛りつくるを要したり、この動搖は激しく、嵐は續き、最も海に馴れたるも
- 861,603,75,2287て大なる波浪を起すに至れり、その浪はたゞ見るものをして恐怖の念を懷かせしのみなら
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- 1442,597,63,912と考へたり、一五八二年二月二十日
- 748,604,76,2290ず、激しく船に打寄せ、宛も大砲の打撃の如く、船の破壞せざりしは稀有のことと思はれ
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- 1322,601,75,2284の港を出でてシナに向ひしが、二日ののち更に好き天候に惠まれたり、即ちこの航海のた
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