『大日本史料』 12編 31 元和五年七月~同年十月 p.337

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したり、法廷にては最早彼を庇ひ得ざるに至りしかば、他の囚人共の中に, 町は、工匠の住める處なりしなり、壺一個にして、即座に金貨五百スクアド, 遂に堪りかねて、彼の腕を〓み、愚かなる醫者よ、速に行け、牢内にて汝の好, 總て便利なる立派なる建物なるが、是等の物は競賣に附せられたり、斯る, 騷のうちに、哀れにも又床しき出來事ありたり、そは捕はれたる者の中に、, と値蹈せられたるものありたり、言ふまでもなく、此町の店舗及び家屋は、, 彼方に同囚の人々の姿見えければ、其方に馳せ行きて、四圍の人々を驚か, 一人の醫者ありて、此者近頃總督の子息を治療し、其瀕死の病を救ひたる, き、彼の繩を解きやりて、他の場所に移し、此處より逃れよと耳打したりし, が、ヂャコモは聞えぬ振をなしたりしかば、獄卒の中にて傲慢なる者一人, しても速かに此處より逃がさんことを欲したりしが、彼はよく此事を承, 知し居たれども、毫も之を欲せず、又之を意に介せざりき、獄卒等は彼を磨, 夥しき物品の倉庫に入りたることは、幾年にもなきことなり、要するに此, ことありしかば、獄卒の長は、獄卒と共に、ヂャコモといふ此醫者を、如何に, むところへ赴くべしと言へり、ヂャコモは其言に從ひ、行きて待ちけるに、, 勝重ノ子, ヲ治療シ, タル醫師, 赦免ヲ肯, ゼズ, 元和五年八月二十九日, 三三七

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  • 勝重ノ子
  • ヲ治療シ
  • タル醫師
  • 赦免ヲ肯
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  • 元和五年八月二十九日

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  • 三三七

注記 (22)

  • 256,640,62,2173したり、法廷にては最早彼を庇ひ得ざるに至りしかば、他の囚人共の中に
  • 1748,645,66,2185町は、工匠の住める處なりしなり、壺一個にして、即座に金貨五百スクアド
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