『大日本史料』 12編 31 元和五年七月~同年十月 p.343

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と無數の穴明きたり、其樣の物凄さと怖しさとは、信仰の薄弱なる者、わけ, 殘り居るヂョヴァンニの妻や娘にとりては、大なる刺戟となりぬ、囚人中, に近頃キリシタンとなりたるばかりの一婦人ありたり、他人は殉教の途, 上にあるにかゝはらず、彼女の子が牢内にて死したる時、こは思ふに我が, なる信教の騎士たることを示したり、他の二人の子に對しては、長男と同, り、されどかゝる名家を斷絶せしむることは、如何に獄卒たりと雖も忍び, て、其勸めに屈するや、怱ち劇しき〓病に冐され、氣狂ひ、次で悔い改めを爲, から遺憾に感じたり、此子は盡せぬ痛苦のうちにありながら、非常に高潔, てあさましき此子によりて拒まれたるかの榮冠を戴かんが爲めに生き, すことなくして、遂に絶命せり、畢竟彼をして棄教せしめたる者こそ、彼を, の屍體は、天の應報か、將又牢内に漲る惡臭の爲めか、瞬く間にぷつり〳〵, 樣の扱ひはなされざりき、其中の一人は、棄教せば一命は助けんといはれ, 靜助して一命を終らしめたるなりといふものありしが、寔に道理なり、彼, 身寄りなる蠻人どもより賄賂を貰ひて、番卒共がかく計ひたるなりとい, 難ければ、容易く彼を出獄せしめたり、ヂョヴァンニは己が子の放免を心, 太兵衞ノ, 長子放免, セラル, 元和五年八月二十九日, 三四三

頭注

  • 太兵衞ノ
  • 長子放免
  • セラル

  • 元和五年八月二十九日

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  • 三四三

注記 (20)

  • 847,636,78,2195と無數の穴明きたり、其樣の物凄さと怖しさとは、信仰の薄弱なる者、わけ
  • 622,632,77,2202殘り居るヂョヴァンニの妻や娘にとりては、大なる刺戟となりぬ、囚人中
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