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るを褒め稱へ、或は彼等を氣違と呼ぶものもありたり、異教徒間の最も共, ぎて瞑目しゐたりしもの尠からざりしことは、又大なる譽なりき、これに, のがじし立去りぬ、或は眼に〓を浮べて、かくも驚歎すべき彼等の堅忍な, へ、其繩目の位置に變化なかりしに徴して明かなり、彼等の中には、天を仰, したる者はなかりき、こは彼等が極めて緩かに縛められてありしとはい, 見たり、母は泣く子を鎭めんとして、其頭を撫でさすりゐたり、年嵩なる若, もまれて、危く壓潰されんとしたるものも多くありたり、やがて群衆はお, 者どもの、晴れやかなる眼と額とは、火の熱さを些も感ぜざるものゝ如く, 通の意見は、キリシタンは鐵の如き頭腦を持ち、青銅の如き決心を有す、キ, に見えたり、誰一人として、火焔の中より、いさゝかたりとも身を退けんと, 火刑其他の責苦を恐れざるに至れり、かくも痛ましき仕事果てゝ後、刑吏, ゝ、物言ふ人の言葉も明かならず、此時諸人は非常に哀なる光景を目前に, 聲あたりに轟きたり、無數の民衆は叫び、刑吏は喚き、野蠻人等は騷ぎ立て, よりてキリシタンは、非常に大なる教化と慰めを得て、主のためには、最早, 等竝に諸人は自由に其場に近きぬ、群集の雜沓は甚しく、押寄する人波に, 元和五年八月二十九日, 三五五
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- 元和五年八月二十九日
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- 三五五
注記 (17)
- 389,642,59,2199るを褒め稱へ、或は彼等を氣違と呼ぶものもありたり、異教徒間の最も共
- 1080,645,62,2202ぎて瞑目しゐたりしもの尠からざりしことは、又大なる譽なりき、これに
- 503,647,61,2195のがじし立去りぬ、或は眼に〓を浮べて、かくも驚歎すべき彼等の堅忍な
- 1196,660,60,2195へ、其繩目の位置に變化なかりしに徴して明かなり、彼等の中には、天を仰
- 1310,653,61,2197したる者はなかりき、こは彼等が極めて緩かに縛められてありしとはい
- 1651,652,61,2204見たり、母は泣く子を鎭めんとして、其頭を撫でさすりゐたり、年嵩なる若
- 618,647,58,2192もまれて、危く壓潰されんとしたるものも多くありたり、やがて群衆はお
- 1537,650,60,2202者どもの、晴れやかなる眼と額とは、火の熱さを些も感ぜざるものゝ如く
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- 1766,664,61,2191ゝ、物言ふ人の言葉も明かならず、此時諸人は非常に哀なる光景を目前に
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