『大日本史料』 12編 34 元和六年七月~同年閏十二月 p.415

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翁の直言如此の類多し、翁の上國に在し時、一諸侯の嗣君、勇を好み暴惡な, 人に分ち施しけるに、寺には僅に三日の食を殘す、村民恩を謝し、再三請て, 是勇の大なる者なり、匹夫の勇は、劒を撫して人に敵し、一人に勝つことを, 天の人命を續く爲にある者なり、衆人餓死して、我獨り生くべけんやと、然, ふ、私かに感稱す、儒道は勇を本とする者なりとて、累りに古今勇武の事を, 勇に大小數等あり、天子諸侯の勇は、亂を撥ひ國を治め、姦を〓り賢を用ゆ、, 吾は勇を好む、先生は儒者なり、何を以てか告ん、翁曰、今嗣君勇を好むとい, 風なくして、糧船久しく至らす、土人飢に及ぶ、翁其寺の米〓を悉く出し、村, りしかば、其侯、翁を請ふて教授せしむ、嗣君喜びず、始めて引見の時、告て曰、, 擧て談ぜしかば、嗣君其意表に出て、大きに喜び、翁を親近す、一日、翁告て曰、, 翁の本邑にありし時、一歳甚饑饉して、土人本府に告て、救米を請ふ、海上順, 求む、是勇の小なる者なり、今嗣君は、其身諸侯にして、其所好は匹夫の勇の, 心を改て、善人に化す、翁剛直といへども、權宜に通ぜる如此の類なりとが、, み、何ぞ勇の大なる者を好まざる耶、嗣君赧然として恥る色あり、是より其, 曰、此米は和尚の所藏なり、自ら其食分は殘し賜ふ〓然るべし、翁曰、米〓は、, テ權宜ニ, 剛直ニシ, 通ズ, 元和六年九月三十日, 四一五

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  • 通ズ

  • 元和六年九月三十日

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  • 四一五

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