『大日本史料』 12編 46 元和八年七月~同年八月 p.359

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多くの奇蹟は殉教者等の榮光を示したり、即ち靈妙なる光明輝きて刑場を照したり、此, の事は異教徒さへも公然と之を語り合へり、, 不敬虔の徒等の企圖と希望とを嘲笑し給へり、, 骨を悉く守り給ひ」[, 掟に背ける類の大なる聲を響かせ給ひて、同じ下僕等の榮光を輝かさんが爲めに、かの, 權六は此の事に對して沈默を命じたり、されど天主は、其の言葉に依りて「其の下僕の, 〕、且つ、自ら創り給ひし, 我等の天主デウスが此の世に於て信徒等の心の裡に約束し給ひし永遠の記念と、來世に於ては彼等が永久に其の仇敵, ウ・サント(○聖靈)の聖殿たる聖なる殉教者等をば如何に迫害せんとするも、惡魔の門派には、如何に努むるとも, 且つ正道に就く事を助くべき説教者てふ幾多の果實を海中より採取するに足る力をば有し給ふを以てなり、而して最, 暴君等の心の裡に、少くともかの國に於ては曾て用ひられざる完く新奇なる工夫を凝らしめたり、されどエスピリト, 後に生げん、かの暴君等は海への關門を設くる事も、又デウスが時宜を得てかのキリスト教界に差し伸べ給ふべき幾, 依り遠く流さるゝ樣、いとも激しき奔流中に棄つる事をば教へ込みたり、此度も惡魔は此の非道の教を固執して、, より出でて實をば結ぶべきものにして、且つ又、我等の天主デウスは彼等の代りに來りて墮落せる人々を立直らしい, 等に勝利を制すべき永遠の榮光とを、信徒等より完く奪ひ去る事能はざるべし、而して、同じ暴君等は自ら此の永遠, の榮光の生ずる事を豫示せるかの如く見ゆるなり、何となれば、彼等は、自ら何を爲し居るかに氣附く事無く聖遺物, 君等に對して聖なる遺骸に海岸に漂著する事無き樣大なる錘を結へて之を海中深く投ずる事、又、瞬時にして激流, 彼等の骨を悉く守り給ふ)、詩篇三三二章二一節に出づ, 原註、custodit dominus omnia ossa eorum(○神は, なる善良さに期待し、且つ榮光に充てる殉教者等の血の、キリスト教徒, 等の種と成る事を希求する程なり、(ガルセス、第四丁の裏による、), し居り、それが爲め、人々の考へ及ばざる場所に於て天帝の希み給ふ果實の結實し、且つ我等總べてがデウスの神聖, 多の救助を妨ぐる事も不可能なり、其の教界に於ては、我等の聖なる信仰と聖なる福音の説教とがいとも深き根を下, を種子の如く播き、其の聖遺物は、假令種子が灰と化し居り、且つ海水中に播かれたりと雖も必ずや等しくかの苗床, 等に勝利を制すべき永遠の榮光とを、信徒等より完く奪ひ去る事能はざるべし、而して、同じ暴君等は自ら此の永遠, の榮光の生ずる事を豫示せるかの如く見ゆるなり、何となれば、彼等は、自ら何を爲し居るかに氣附く事無く聖遺物, より出でて實をば結ぶべきものにして、且つ又、我等の天主デウスは彼等の代りに來りて墮落せる人々を立直らしめ, 後に告げん、かの暴君等は海への關門を設くる事も、又デウスが時宜を得てかのキリスト教界に差し伸べ給ふべき幾, 君等に對して聖なる遺骸に海岸に漂著する事無き樣大なる錘を結へて之を海中深く投ずる事、又、瞬時にして激流, 毫も之に勝る處置をとるに適はしからざりき、惡魔自らが類似の工夫を教ふる師匠にして、全教會の草創の時以來匣, 且つ正道に就く事を助くべき説教者てふ幾多の果實を海中より採取するに足る力をば有し給ふを以てなり、而して最, 暴君等の心の裡に、少くともかの國に於ては曾て用ひられざる完く新奇なる工夫を凝らしめたり、されどエスピリ, 依り遠く流さるゝ樣、いとも激しき奔流中に棄つる事をば教へ込みたり、此度も惡魔は此の非道の教を固執して、, 元和八年八月五日, 三五九

割注

  • 彼等の骨を悉く守り給ふ)、詩篇三三二章二一節に出づ
  • 原註、custodit dominus omnia ossa eorum(○神は
  • なる善良さに期待し、且つ榮光に充てる殉教者等の血の、キリスト教徒
  • 等の種と成る事を希求する程なり、(ガルセス、第四丁の裏による、)
  • し居り、それが爲め、人々の考へ及ばざる場所に於て天帝の希み給ふ果實の結實し、且つ我等總べてがデウスの神聖
  • 多の救助を妨ぐる事も不可能なり、其の教界に於ては、我等の聖なる信仰と聖なる福音の説教とがいとも深き根を下
  • を種子の如く播き、其の聖遺物は、假令種子が灰と化し居り、且つ海水中に播かれたりと雖も必ずや等しくかの苗床
  • 等に勝利を制すべき永遠の榮光とを、信徒等より完く奪ひ去る事能はざるべし、而して、同じ暴君等は自ら此の永遠
  • の榮光の生ずる事を豫示せるかの如く見ゆるなり、何となれば、彼等は、自ら何を爲し居るかに氣附く事無く聖遺物
  • より出でて實をば結ぶべきものにして、且つ又、我等の天主デウスは彼等の代りに來りて墮落せる人々を立直らしめ
  • 後に告げん、かの暴君等は海への關門を設くる事も、又デウスが時宜を得てかのキリスト教界に差し伸べ給ふべき幾
  • 君等に對して聖なる遺骸に海岸に漂著する事無き樣大なる錘を結へて之を海中深く投ずる事、又、瞬時にして激流
  • 毫も之に勝る處置をとるに適はしからざりき、惡魔自らが類似の工夫を教ふる師匠にして、全教會の草創の時以來匣
  • 且つ正道に就く事を助くべき説教者てふ幾多の果實を海中より採取するに足る力をば有し給ふを以てなり、而して最
  • 暴君等の心の裡に、少くともかの國に於ては曾て用ひられざる完く新奇なる工夫を凝らしめたり、されどエスピリ
  • 依り遠く流さるゝ樣、いとも激しき奔流中に棄つる事をば教へ込みたり、此度も惡魔は此の非道の教を固執して、

  • 元和八年八月五日

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  • 三五九

注記 (35)

  • 904,676,56,2251多くの奇蹟は殉教者等の榮光を示したり、即ち靈妙なる光明輝きて刑場を照したり、此
  • 791,686,53,1105の事は異教徒さへも公然と之を語り合へり、
  • 314,682,56,1167不敬虔の徒等の企圖と希望とを嘲笑し給へり、
  • 536,680,79,531骨を悉く守り給ひ」[
  • 430,682,59,2235掟に背ける類の大なる聲を響かせ給ひて、同じ下僕等の榮光を輝かさんが爲めに、かの
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  • 1587,675,46,2253我等の天主デウスが此の世に於て信徒等の心の裡に約束し給ひし永遠の記念と、來世に於ては彼等が永久に其の仇敵
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