『大日本史料』 12編 46 元和八年七月~同年八月 p.393

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せられて死に到るに非ざれば、我が苦痛は如何許りならん、と、されど、それにも拘ら, の品々を祕に差入れしむる程なりければなり、それには、貪欲極り無く且つ己が忠誠と, 殆に瀕せし如く此處に於て死に到る所存なるも、若し苦難乃至純然たる窮乏に依り殺害, 危險を廉く賣る事を肯ぜざりし番士等を先づ買收せざるを得ず、此等信仰深き人々には, 立入る事を得ざる牢獄の圍を彼等に開かせ、デウスの下僕等の日用必需に充つべく用意, 我に與ふる總べての善、即ち忍耐の成果と功徳の機會とを享受し得ざらしむる事勿れ、, 如何に其の事の高價なるも、又差入れ品の百中十も獄中に到らざる程番士等は盜みを働, きたれども、猶ほ、無一物の場所に於ては僅少の品々と雖も多量なれば、信徒等は其の, 今や、斯くてはキリストの爲めの牢獄には非ざるものと我には思はる、我は〓に屡こ危, 等は中に就いてパードレ・スピノーラに斯くも貴重なる、又斯くも必要なる愛徳を示せ, しが、當のパードレは之を痛歎せり、即ち彼は、此の親切に過ぎたる信徒等に書翰を認, 僅少の品々を獄中に送らんが爲め、多くの品々を躊躇する事無く投じたり、されど、彼, め、叱責を加へつゝ懇願して曰く、若し汝等我を眞に敬愛せば、願はくば、我が牢獄の, らざりき、何となれば、長崎の信徒等の愛徳は叡智と錢貨を驅使し全力を盡して、かの, 收シテ祕カ, 二差入レヲ, 歎キ、書翰, すぴのら信, ヲ以テ之ヲ, 徒ノ慈善ヲ, 長崎ノ信徒, 等番士ヲ買, 行フ, 警ム, 元和八年八月五日, 三九三

頭注

  • 收シテ祕カ
  • 二差入レヲ
  • 歎キ、書翰
  • すぴのら信
  • ヲ以テ之ヲ
  • 徒ノ慈善ヲ
  • 長崎ノ信徒
  • 等番士ヲ買
  • 行フ
  • 警ム

  • 元和八年八月五日

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  • 三九三

注記 (26)

  • 318,693,58,2241せられて死に到るに非ざれば、我が苦痛は如何許りならん、と、されど、それにも拘ら
  • 1610,686,62,2240の品々を祕に差入れしむる程なりければなり、それには、貪欲極り無く且つ己が忠誠と
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