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京後なりしか確ならず、, の手を著くべからず、之を引受くるも到底立直し得る見込立たざりしによれり、されば、, なり、尤も堀田備中守へなりしか、本郷丹後守へなりしかは記憶せざるも、御養君一條は、, 心安かるべし、ついては、さる仰せ出されのなき中、前以て御斷り申上げ置くべし」とて、, 勸めたることはなかりしと覺ゆ、又「伊賀・大和に斷りて濟みたり」といへりとあるは虚説, 且圓四郎よりも、切に御養君たらんことを勸めたれども、西丸へ入りたりとも、何の見込, を、又々外へ移られんことは、如何にも心細し」と、しみ〳〵仰せられしかば、予は、「さま, ず、大奧の情態を見るに、老女は實に恐るべき者にて、實際老中以上の權力あり、殆ど改革, でに思召さるゝは有難けれども、自分は、御養君の事は決して御請せざる決心なれば、御, るべき由を聞き及ばれ、一夕共に晩餐をしたためたる席にて、「折角年頃馴染みたるもの, 予が、斯く御養君となることを嫌ひしは、當時の幕府は、既に衰亡の兆を露せるのみなら, 予は眞實御請はせざる決心なりしなり、徳信院樣、いづれよりか予が遠からず、御養君た, も立たねば、固く之を辭したり、但、圓四郎が、越前守を後見たらしめんとの條件を以て、, 固く御辭退申すといひしことはありしやに覺え居れり、こは備中守の上京前なりしか、上, て、學問の必要なること、身體を大切にすべきこと等につきて、注意を受けたることあり、, 嗣辭退ノ理, 慶喜將軍繼, 由, 安政五年三月八日, 一三五
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- 嗣辭退ノ理
- 慶喜將軍繼
- 由
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- 安政五年三月八日
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- 一三五
注記 (20)
- 1153,623,56,591京後なりしか確ならず、
- 800,621,60,2223の手を著くべからず、之を引受くるも到底立直し得る見込立たざりしによれり、されば、
- 1383,625,60,2218なり、尤も堀田備中守へなりしか、本郷丹後守へなりしかは記憶せざるも、御養君一條は、
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- 914,620,62,2231ず、大奧の情態を見るに、老女は實に恐るべき者にて、實際老中以上の權力あり、殆ど改革
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- 569,627,61,2212るべき由を聞き及ばれ、一夕共に晩餐をしたためたる席にて、「折角年頃馴染みたるもの
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