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へけれは、其程には大老をも説伏せて、西城の御事は、いよ〳〵刑部卿殿の方に定めらる, に極められたるに、遠江守殿又考て仰けるは、議るか如くに成らはおもふ儘なれと、大老, ゝ樣にこそなすへけれは、伊賀殿を京都へ遣はされん樣に、遠江守殿ゟ大老へ申さるへき, るとていかて事ゆくへくもあらす、かた〳〵菲才の重任ン堪ふへきにあらすと固辭給へ, か承引きかぬるか、伊賀か固辭せんには、夫切りにて無策なれは、己レは越前殿の御上り, し給ふなと強ひ給ひて、遂には遠江守殿ゟ、初に公の事を申給ひて、夫よからすは、伊賀, と、兩侯更に免し給はす、一大事たに定まりなは、公の能事畢るへけれは、自餘の細事は論, まるへしと申給へる、土佐殿手を拍て妙策と稱し給ひて、公に御上りあらん事を勸め給, なるへけれとて、其黜けん策を彼是と仰合されたるに、此度, ふ、公は謀る處にては安氣なれと、事に臨みては頗難儀にて、外國の事抔の片端心得た, といへる奸物の附添ありて、蠱惑せるなれは、伊賀をたに黜けなは、大老は土偶人の如く, 勅答の御請として、諸大名の建議を持せて、京都へ遣はさるならは、又彼是と日數も經ぬ, 勅あらんは必定とこそおもはるれ、如此ならは、大老も伊賀も何事かはある、一擧に事定, あらん事こそ願はしけれヽさあらんには、越前殿の刑部卿殿を推し給ふ事、京師にても隱, れなく、又橋の天意に副ひ給へる事も著明なれは、越前殿上り給はゝ、此事降, ヲ望ム, 慶永ノ上京, 安政五年四月二十五日, 六八三
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- ヲ望ム
- 慶永ノ上京
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- 安政五年四月二十五日
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- 六八三
注記 (19)
- 1519,649,67,2216へけれは、其程には大老をも説伏せて、西城の御事は、いよ〳〵刑部卿殿の方に定めらる
- 1288,644,67,2225に極められたるに、遠江守殿又考て仰けるは、議るか如くに成らはおもふ儘なれと、大老
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