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七日、しやうにを出て、雨風のはけしきに、道も埋もれたる磯山にのほるもいとくるし、, あからかひといへる磯山はいとけはしき岩山に、麓の岩の疊たるかとをつたひて、あやう, 水無月中二日、北のゑそしまに渡りては、猶奧なる御國の界も見巡らんと浦つたひせしに、, き事かきりなし、少し過れは、大きやかなる瀧二所あり、誠に造物者の奇景、筆にも詞に, 波の音のひゝきあひつゝ夜あらしにかりねの枕夢も結ハす, 道もなき磯の岩かとあやうきをこへ、あるは谷岨道のけはしき岩山にのほり、濱の苫屋の, 夜の間、風をしのくに、折ふし雨風はけしくて、, も盡しかたし、かゝるさかしき磯つたへしてこそ、又仙境ともいわまほし、, 仙人の幾世をかけてさらすらん岩根にしろき瀧の白浪, あら磯の岩のかけ道あやうくも越すは見たしかゝる詠を, 霧深き草枕に夢も結はす、駕はもとより馬もなけれは、實に困苦極りたる行かひ成るに、, 雨風のしけきを分て草深く杖をたよりにのほる磯山, しように出, 北蝦夷巡見, ノ困芒, 立, 村垣淡路守公務日記附録一, 三五二
頭注
- しように出
- 北蝦夷巡見
- ノ困芒
- 立
柱
- 村垣淡路守公務日記附録一
ノンブル
- 三五二
注記 (18)
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