『維新史』 維新史 4 p.542

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るとも、輕々しく之を承諾するは、却つて事を破るものと爲し、愼重熟考の餘り、斯, 其の爲人を知悉してゐる慶永は、最初の會談に於いて早くも慶喜の意の在る所, 是に於いて慶喜は始めて其の意を動かし、七月二十六日勝靜・容保・定敬が重ねて, 懇請するや、將軍宣下は考ふる所あつて請け難いが、予が意の如く弊政を改革し, 可と爲し、此の前後慶喜を説く處もあつたので、自然此の策を執られたのである, 確答を與へるに至つたのである。慶喜は何が故に宗家相續を斯くも頑強に辭, て差支ないならば、宗家相續のみはこれを承諾して可なりと答へ、勝靜等これを, 諾して切に相續を懇請したので、翌二十七日に至り、慶喜は漸く宗家相續承諾の, 其の他に於ける多數の政敵の存在をも知悉してゐたので、假令老中等が懇請す, を自認してゐたに違ひない。併しながら同時に彼は往年の繼嗣問題以來、大奧, かる態度に出でたものと考へられるのである。然れば多年慶喜の政友にして, 局に處して兎にも角にも徳川の社稷を維持する者は、己れを措いて他に人なき, 退して容易に承けなかつたのであらうか。思ふに聰明なる慶喜は、早く此の難, を洞察し、次いで其の必ず承諾すべきを斷言し、彼を評して「諺にいふネジアゲ之, 慶喜の承, 諾, 第十六編王政復古の氣運, 五四二

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  • 慶喜の承

  • 第十六編王政復古の氣運

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  • 五四二

注記 (18)

  • 588,580,60,2281るとも、輕々しく之を承諾するは、却つて事を破るものと爲し、愼重熟考の餘り、斯
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