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り下人となるなり、, のなき文學を云ふにあらず、これ等の文學も自から人の心を悦ばしめ隨分調法なるものなれども、, 下々の者より見れば及ぶべからざるやうなれども、其本を尋れば唯其人に學問の力あるとなきと, 用る力役はやすし、故に醫者・學者・政府の役人、又は大なる商賣をする町人、夥多の奉公人を, 召使ふ大百姓などは、身分重くして貴き者と云ふべし、身分重くして貴ければ自から其家も富で、, に由て其相違も出來たるのみにて、天より定たる約束にあらず、諺に云く、天は富貴を人に與へ, 持の上手なる者も少く、和歌をよくして商賣に巧者なる町人も稀なり、これがため心ある町人, やすき仕事をする者を身分輕き人と云ふ、都て心を用ひ心配する仕事はむづかしくして、手足を, ずしてこれを其人の働に與るものなりと、されば前にも云へる通り、人は生れながらにして貴賤, 古來世間の儒者・和學者などの申すやうさまであがめ貴むべきものにあらず、古來漢學者に世帶, 貧富の別なし、唯學問を勤て物事をよく知る者は貴人となり富人となり、無學なる者は貧人とな, 百姓は、其子の學問に出精するを見て、やがて身代を持萠すならんとて親心に心配する者あり、, ○學問とは唯むづかしき字を知り、解し難き古文を讀み、和歌を樂み、詩を作るなど、世上に實, むづかしき仕事もあり、やすき仕事もあり、其むづかしき仕事をする者を身分重き人と名づけ、, 無理ならぬことなり、畢竟其學問の實に遠くして日用の間に合はぬ證據なり、されば今斯る實な, 明治五年, 二二九, (一〇二)
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- 明治五年
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- 二二九
- (一〇二)
注記 (18)
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