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衣の御身にて、捨身の行に趣きたまひし山籠りのひしりの、何條さのみ勅定にかゝつら, と思ひ入れて、後世助かり給ふへきにて候に、かなしく一旦の名利にほたされたまふこ, 山へのほせたてまつりて後は、あけても暮ても、ゆかしさは心をくたきけれとも、たうと, 草衣木食に身をやつしはて、木をこり落葉をひろひ、ひとへに後世たすからんとしたま, たらきにあらす、只輪回の御身と成たまふそや、あひかたき優曇華の佛教にあひぬれは, は、賤しき迷ひなるへし、夢の世に、同しまよひにほたされたる人々に名をしられて、何か, と、愚かなる中の愚かなる事、殊に口をしき次第、淺ましくこそ候へ、是を面目と思ひ給ふ, らさる賢人さへ、しゆやう山に登りこもりて、王命をはいなひ申せしとかや、況や剃髮染, 養のひしりと成そこねたまふ口惜さよ、淺ましさよ、只々命を限りに樹下石上のすま居、, へとこそこしらへたてしに、再ひさかえ出、王宮のましはりをなし、官位階のしなさま, はせん、なかき世にさとりをきはめて、佛の御前にて名をあけさせたまへかし、佛法を知, き道人となしたてまつる、うれしやとこそ思ひしに、大内の交りをし、官位にすゝみ、青, 〳〵の袈沙衣ころもに出立を飾り、名聞の爲に説法し、利養の爲め御布施、更に出離の御は, 紅索香に衣の色をかへ、君に向ひ奉り御經講讀し、御布施の物を取たまひ、か程の名聞利, 寛仁元年六月十日, 信ヲ誡ムル, 源信ノ母源, 消息, 四七七
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- 信ヲ誡ムル
- 源信ノ母源
- 消息
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- 四七七
注記 (19)
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