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ば、秀歌撰びたる事とはおもはれずといふ人あり、, 歌には、さくら散る木の下風、是を上代より名歌といひて、右三首の上の五, 妙の心がけを感じて入られたると云、かしこき手立なり、歌をよくよむ事, 此百首にもれたるあり、秀歌といひても、此百首の歌を、少も歌のよしあし, 歌師も心得、定家卿の此百首の中へ、さもなき歌をも入られたるは、當意即, 聞しりたる人は、秀歌ともおもはれずと疑ひも出來て、位淺かるべしと連, 文字をば、今よむ歌の五文字にさへ延慮する事なり、然るに此歌ども不入, 歌にもあらず、題を以てよみたる歌に、何の節もなく、他歌のやう成もあれ, こそかなはね、聞てよしあしは誰もしるもの也、此百首のうち、當意即妙の, して、あし引の山鳥の尾、千早振神代、人はいさ心もしらずの歌入れり、若又, を捨て花を用られしは、新古今をおすべきためといふ詞にたがへり、此外, 勅によりて、古今集の内十首の秀歌を拔て、叡覽にそなへられし歌のうち、, れども、其頃隨分の歌讀衆の中にも、此百首にもれ給ふ故、人のうらみをお, 定家卿死給ひて後、爲家卿此色紙の歌を一册に寫あつめ、名付いだされた, たからと手柄とのわけありといはゞ、寶は實なり、手柄は花なり、然らば實, ニ到リ世, ト云フ説, ニ行ハル, 爲家ノ時, ノ疑, 嘉禎元年五月一日, 一八
頭注
- ニ到リ世
- ト云フ説
- ニ行ハル
- 爲家ノ時
- ノ疑
柱
- 嘉禎元年五月一日
ノンブル
- 一八
注記 (22)
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