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ず、九州探題の手に屬し、守護方に敵しける、其中に上澁谷鶴田某は、氏久公, く引退きける間、即ち城に取合、市來御殿人のしるし、如此の忠節喜悦眉を, 望みなし、よし御殿人に召具せられは、通路を開、御用をも承り候へしと、ね, は必他人、家を塞け、辛苦に勞する事は尋常なり、師久城を明させてこそ、家, 開かれける、去程に、凶徒とも四ケ所の守護領一々押領し、劫國家而已なら, 陣有て、〓に勢遣有ける所に、地下等の凶徒競進んて及合戰けるに、氏久公, へ志を合するものなれは、彼境に發向して、鶴田を救はるへしと、氏久公出, の軍破れて危けれは、陣を開き曳退ぬとし給ひける處を、敵大野伏を懸、桃, んころに申けれは、氏久公聞給ひ、當座の命惜とて、家に疵を附ぬ事、口惜し, き次第也と、唯一遍に仰せ切らる、此時なれば、一家評議有て、不限上下、女子, 澁谷か緩怠根を斷しめぬと、評定究りけれは、如何思ひけん、夜に入て敵悉, さず追々に山を越へてそ馳集る、市來味方に參けれは、明日敵陣を斬崩し。, ち道を明けれは、往還容易成にける、角て跡勢は伊集院に和ける間、時を移, の疵とも成へけれと、一味同心に相定め、市來領掌しけれは、申す如くに、即, も望に任すへしと仰有て、此旨を市來に述られけるに、市來申けるは、吾底, 市來道チ, 寄手引退, 開ク, ク, 應永二年八月十日, 九三
頭注
- 市來道チ
- 寄手引退
- 開ク
- ク
柱
- 應永二年八月十日
ノンブル
- 九三
注記 (21)
- 604,620,61,2190ず、九州探題の手に屬し、守護方に敵しける、其中に上澁谷鶴田某は、氏久公
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