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え侍らさりし、今は千たひ悔足すりをし侍る計也、此頃ふしきにもいかは, 比まては、歌連歌の名匠先達世に殘りて、きら〳〵しき會席所々に侍りし, とのなり行侍ることなと、ひそかに尋ねけるに、見聞侍しことも跡なく忘, 目の前の紅葉、牛の前の調筆よりも詮なし、殊清岩和尚に三十とせは日夜, にや, くも悲しくも侍る哉、心敬彼席ともに望しかとも、不堪愚鈍の事侍れは、盲, さりし、あなかちに尋ぬることたひ〳〵になりぬれは、むねに思ふ事うち, かりの器用利根の人、世に生れ侍るとも、誰人の風を學ひ、いかなる友にあ, さらし侍らねは、腹ふくるゝなとゝ古人も申侍れは、草の枕のひとりこと, に、あら〳〵近き世に見しことのはしをうち出侍り、まことに永享年中の, 一人も殘らすなり侍り、誠興廢時のまの夢となり捨れたる有樣、あさまし, れはて、又いさゝかのこともおこかましきやうに侍れは、返事にもあたは, のことに侍しかとも、一のことをも耳にとゝめす、いさゝかのさとりをも, ひて、故實をもあきらめ、此道の大悟に入侍らん、まことに十方常晴冥の時, 其比さへ昔の十か一とこそ聞しに、其席に有し好士、今の世には, なり, ○中, ○中, 略, 略, 事ス, ヲ著ス, 正徹ニ師, ひとり言, 文明七年四月十二日, 二〇六
割注
- ○中
- 略
頭注
- 事ス
- ヲ著ス
- 正徹ニ師
- ひとり言
柱
- 文明七年四月十二日
ノンブル
- 二〇六
注記 (26)
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