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風こそはかなけれ、, 人の姿にさまをかへ、千翁丸を皮籠に入て背に負ひ、幡多中邨へと急ける、, 大勢こらへかね、門より外へさつと引、兼序立歸り見給へは、主從三騎に成, にける。今は是迄と鎧ぬき捨、腹〓切て臥給へは、二人の郎等も、さし違へて, ゝ、終に爰にて御産有、男子出生し給ひけり、後に長宗我部國康と云しは、此, なれや、盧生の夢とはや覺ぬ、飛花落葉乃風は、有爲の轉變を顯はし、電光石, 出給ふ心の中こそあはれなれ、痛はしや將監殿、明なは大勢寄來り、さこそ, 若子の御事也、去程に近藤某は、十死の内一生を得て、岡豐の國を忍ひ出、商, 斯て兼序の北の方は、乳母郎等に介酌せられ、住馴給ひし岡豐をは、今を限, 火の影は、生死の去來を見す、朝に榮へ、夕に衰ひ、樂盡て悲しみ來る、世の野, ほしや北の方、たゝならぬ御身にて、早月比過けるか、物うた月日を重ねつ, 憚なく御座さんと、我身のうさに取添て、裾は露、袖は〓にしほりつゝ、大忍, そ死したりける、類ひ稀なる事ともなり、長宗我部十九代も、粟飯の炊も程, の庄池の某かもとに至り給へは、池は情有者にて、よきに饗應し奉る、いた, 千翁丸中村に行、付岡豐に歸る事, 國康, 池某ニ頼, 長宗我部, 近藤某千, 翁丸ヲ伴, 兼序ノ妻, ヒテ〓出, ス, 永正六年五月是月, 七五二
頭注
- 國康
- 池某ニ頼
- 長宗我部
- 近藤某千
- 翁丸ヲ伴
- 兼序ノ妻
- ヒテ〓出
- ス
柱
- 永正六年五月是月
ノンブル
- 七五二
注記 (25)
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