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廻し、瀬戸村をさして乘行き、瀬戸村を破らんとせしらとも、家久御下知を, けり、去共大將手を負へは、十餘艘の船の者、混々と馳寄、抱へて船まて退に, 餘りに直て直損しけるやらん、おもふ矢坪ニ不當して、脇ニ副ふてそ當り, ゟため付〳〵打程こ、雜兵以下數多目下に射倒したり、斯りける處に、小船, 白檀みかきの鎧の、今己の時と輝く六具を堅めたりけれは、即毘沙門、韋駄, し、攻之人を損して何の詮そとて、引けるとこを聞〓ける、夫ゟ大隅表を漕, は大勢也、不入軍の仕合して、怪俄するな、垂を開く〓からすと制せらるれ, らに成、南雲敵の首一ツ取り、口惜き事哉、垂を開かぬとしけれ共、美濃守、敵, たる大男、下大隅の住人田上助左衞門と名乘て、石墻を押へ、已こ登らんと, けり、其勢七八十も有けるり、皆舟に取乘て、沖の如ク押出す、夫ゟ敵もまは, 者是射損んする者ならは、此要害たまるまし、能く直よと口々こだ云ける, 十餘艘舳さきを揃へて漕つけ、思々に飛んて上る、其中ニ大將と思しき人, しけるを、眞逆樣に射たをしたり、又其次に、志布志の住人〓見崎の何某、夫, 天を彩色したるら如く也、南雲壹岐守、雜兵に目なかけそ、かの白檀の鎧武, は、木戸を開に不及、敵是を見て、此要害は百姓村と聞、然々の大將は御座ま, 元龜二年十一月二十日, 一一五
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- 元龜二年十一月二十日
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- 一一五
注記 (17)
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