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しかは、御二所深閨に入ぬ、彼四面楚歌乃夜の夢、楚王虞氏かふかき恨もか, 呑候へと樽肴給りしかは、何方も酒宴の聲々聞けり、小谷乃御かたへ、勝, 之宿業、今更驚へきに非す、こゝを出去ん事思ひもよらす候、しかはあれと、, れつりしかは、心を安んし、ゆるやかに酒をそ愛しける、盃もたひ〳〵めく, を出しつゝ、酒宴をこばはしめけれ、彌右衞門尉に申付、何之櫓々にも、酒を, のわまをも不聞入、御手を引立三人を出し奉りぬ、夜半の鐘聲殿守に至り, くやと思ひ出にけり、何も櫓々へ引入まとろまんとすれは、はや郭公雲井, 家けし給へは、一二酌て又返し侍りけるに、匠作も數盃をかたむ余、文荷齋, んためそかしとのた万へは、いと安き御事なりとて、其よし姫君に申けさ, り家れは、漸終りなんとす、勝家小谷の御かたに被申け〓、御身は信長公之, 三人之息女をは出し侍れよ、父之菩提をも問せ、又みつからか跡をも弔れ, にけし給ふ、小嶋若狹守は酒宴之半にも四方を見廻つゝ、其しな露心に忘, 御妹なれは、出さを給へ、つゝかもおはしeすましきと有しかは、小谷御方, 給ふ、姉君、いやとよ、母上共に同し道に行ん物をと、啼悲み給ふを、文荷齋そ, なみたく万を給ふて、去秋の終り、岐阜より万いり、斯みゝぬる事も前世, 織田氏三, 小島若狹, 人ノ息女, テ警戒ス, ヲシテ城, 守巡廻シ, ヲ逃レ出, デシム, 天正十一年四月二十三日, 三二〇
頭注
- 織田氏三
- 小島若狹
- 人ノ息女
- テ警戒ス
- ヲシテ城
- 守巡廻シ
- ヲ逃レ出
- デシム
柱
- 天正十一年四月二十三日
ノンブル
- 三二〇
注記 (25)
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