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に退んとせしを、堀尾、かやうの時冷しきに驚き、われ道をのけは悉くうた, 門をしらき鐵炮をつる〓、〓て出しかは、蠅を拂ふかことく、弓手妻手へけ, 殊に篠木、柏井は、昔より究竟の射手の多き所なれは、爭かのた得なん、唯此, を、一揆原不知事のはかなさよ、然共西より南より、一揆共山乃尾崎〳〵を, 見えしなり、〓て出、成次第に退給へと云も有、いや〳〵八重十重に打圍之、, 勘辨し、唯急き〓て出退候へ、時刻移るに隨て、敵は彌がさなり、味方はうす, 々すさましき事肝魂もあらはこそと思はれしかは、弱き下々はなれ〳〵, おゝ物そ、心をふとつに定め、生死は天命なりと思ひきはめ、只眞團に成て, 取てしたひ、こゝ乃嶺よりも貝を鳴し、かしこの谷よりも、峨々聲をあけ、中, 方へ悉く馳集て、切て出るかと相待、細き道にせきあふて騷動しける處を、, んはけたり、やかて門のうちへ取入、東に向て出しかは、一人も殘らす上な, 搆を堅固に守り、後卷を請給ひ候へかしと云も多かりけり、堀尾其損盆を, く成〓れうとて、西の方を專に強く張出、鐵炮を放し立けれは、一揆共西の, る山へ引上、北の方へ赴けり、兵書に云、敵攻其右を、其左を備へよと有し事, 退候へと下知し退たりけり、あまりにずよく付ぬる時は、堀尾引返し〓倒, テ鐵炮ヲ, 放チ東ヨ, 西ニ向ヒ, リ〓出ス, 天正十二年四月九日, 五二六
頭注
- テ鐵炮ヲ
- 放チ東ヨ
- 西ニ向ヒ
- リ〓出ス
柱
- 天正十二年四月九日
ノンブル
- 五二六
注記 (21)
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