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えけり、奧村か妻つねは心もいとしつかに、萬の事に物おそれをし、青柳の糸をも欺計につ, 或時は夜寒の袖の露をはらはんかため、紅葉を燒、酒をあたゝめ、塀うらの睡をさましけれ, し、鐵炮の音矢叫の聲、寔百千の雷も唯一度に鳴落る計に、喚叫てそ攻たりける、去共助右衞, 波三四郎、白井四郎右衞門尉等粉骨を盡し、義氣を勵し、防戰ひ侍りしかは、彌攻あくんて見, もなひ、長刀をよこたへ、よるひるのさかひを分す城を打廻り、戰つかれ眠りかちなる番衆を, りつゝ、此勢はつかれたるそ、佐々平左衞門か勢入代り、一揉もめや者共と下知しけれは、平, 敵凱歌を唱へ、きり〳〵と取廻し、稻麻竹葦のことく取卷、持楯〓楯つきよせ〳〵、螺鐘を鳴, との事にておはしますなとゝ云慰め、或時は粥を大器に入持せつゝ、所勞のほとをかんし、, 所をは、假名實名をしるし付、さそくたひれさふらふらめ、やかて金澤より後卷なさるへき, は、事外にいかり禁め、或はをたやかにも睡をさまし、或はゆるかせもなく番をつとめぬる, 左衞門入代て、一揉二揉捫て攻入んとすれは、奧村兵を左右に隨へ、つきくつろけ〳〵ては, 二之丸に近き家共を、高野瀬左近、大西金右衞門尉罷出燒拂ひし故、火矢のみの用心專なり、, よからぬ女姓なるか、信長公の御母堂の事聞つる事ありとて、かひ〳〵しき女房二三人相と, 引て入、靜り反て守りけり、藁科新介、三輪勘左衞門尉、同彌十郎、野崎新六、高崎次兵衞、前, 門尉中〳〵事共せす、士卒の機を勵し、堅固にこそは抱へけれ、佐々仕寄之町場見廻とし來, 士卒ヲ激, 永福ノ妻, 勵ス, 天正十二年九月十一日, 六九
頭注
- 士卒ヲ激
- 永福ノ妻
- 勵ス
柱
- 天正十二年九月十一日
ノンブル
- 六九
注記 (20)
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