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至也、急き退出すべしと宣ヘバ、宗三畏て申けるは、乍恐御心を靜められ、事の道理を, れて、其後はいか程も御心の儘に働かせ給ふべしと、涙を流し申けれバ、康政卿大に怒, 上るに付、疎ましく思召、舊功をも忘れさせ給ひたりと覺へ候、君は知し召候まし、此, ひ、かた〳〵よく覺へ給へ、宗三罪せられなバ、遠くは三年近くは今年を過べからず、, 頃の取沙汰には、平田の御殿をバ源右衞門御所と申、君をバ平田の入聟と名付、上下さみ, 寢所へ參し候とて、終に人を以案内仕たる事は無御座候、平田御遊興の事、再三諫言申, 聞し召れ候へ、事新敷申事に候得共、君襁褓の中より守り立奉り候得ば晝夜によらず御, 御武運長久にわたらせ給ふべし、是をも猶御用ひなく思召ならバ、宗三か皺首をめさ, し笑にいたすよし承り、ひとへに御家の末と存あさましく候、齡ヒ傾き、御家の亡んを, くかと思へバ、下なる經帷子をあらはし西に向て合掌す、康政卿腹にすへかね、腰の刀, て、夫諫言は人臣の常也、然にしわ首打とハあまり過たる詞哉、さらバ願を叶へんと腰, 見奉らん事なんほふ悲しく候、あはれ諫言を入させられ御過を改められバ、御家門繁昌, 御家潰亡に及ひ御後悔あり、宗三を思召出されんそや、早く首をめされ候得と、押肌ぬ, の刀に手をかけ給へバ宗三もとより思ひもふけし事なれバ少しも騷かず、近仕の輩に向, 定ニ諫言ス, 宗三再三兼, 天正十三年七月一日, 二七〇
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- 定ニ諫言ス
- 宗三再三兼
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- 天正十三年七月一日
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- 二七〇
注記 (18)
- 1783,713,60,2218至也、急き退出すべしと宣ヘバ、宗三畏て申けるは、乍恐御心を靜められ、事の道理を
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