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利生とて、花も實も太夫職にそなはり、第一藝をい〓たてに位を定めて、, ば、本願寺樣へおめみえするやうに膝立なほし、たび〳〵此邊へまいる, 〓になりてのそめば、こゝを通る熊野同者、手にもつたも椰の葉、笠にさ, 者にあらず、たつふりと面白い事をうたふて聞せ給へと、いづれも訴訟, 緒じめを吟味し、うしろ帶にして、五山の位にいたりても、みづからふと, ころに鼻紙半紙四ツ折にしていれ、或は濃茶をたく、十牡香の會をはし, いたも椰の葉といふ歌を、今の目から見れは、鼠のかぶるやうに、琴かお, 男女色競馬卷之二, り、鎌倉の御所のおにはで十七小女郎が酌をとると、端手事はやり出し、, 新曲には、柴垣ごしにちらと見し、拍子丹前に色を増, め、花奢なる事のみ翫びけるが、そのゝち琴琵琶十姙香やみて、三弦にな, ならせば、さてもこのいくすぢもある糸を一時に、指は只三本にて引な, むかし傾城に名高きは、葛城、定家、そのゝち京に吉野、江戸に勝山、大坂に, 琴琵琶を彈じ、和歌道にこゝろをよせ、提物とて、印籠巾著に珊瑚琥珀の, 水が作なるべし、すなはちこゝに抄出す, 吉野座になほれ, 自八張, ○此間男女色競馬, 至十二張, ノ插繪アリ、略ス, 略, 五山ノ位, 元和三年十一月二十二日, 二九二
割注
- 自八張
- ○此間男女色競馬
- 至十二張
- ノ插繪アリ、略ス
- 略
頭注
- 五山ノ位
柱
- 元和三年十一月二十二日
ノンブル
- 二九二
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