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れ今日和親貿易然る可からさるの六なり、, を結ひ、無理に平和を保たんと欲するも、亦識者の取らさる所なり、然らは如何して可ならんかと云ふに、此際に於, 識者の取らさる所なり、去迚、彼か軍船・大砲に畏怖して、目下彼に抗敵すること能はすと、卑怯の心より先つ條約, 諸國の要港を扼さば、兵糧の運漕に差支へ如何ともす可からす、陸運に依らんか、路遠學れは車摧〓、馬倒れ、牛疲, す、空く手を束ねて敗を取るより外に詮方なかる可し、此等の顧慮を打忘れて、漠然と墨夷打拂ふへしと論するは、, れ、人勞し、日に數千石を運輸すること甚た六ケ敷なり、是に至て勇者も勇を振ふ能はす、智者も智を施すことを得, ては非常の英斷を以て、諸大名に國力相應に軍船を製造す可しとの嚴命を降し、又諸國の船持には堅牢なる運漕船, 如き堅牢なる三本檣の大船なし、若し一朝戰爭始まらは、諸蠻聯盟して數十艘の軍船を以て、四方の航便を遮斷し、, 墨夷打拂はさる可からす、然れとも茲に顧慮すへきもの一つあり、海路運漕を遮斷せらるるの憂是れなり、御國の, るに和親貿易の條約を結はんとするは、膝を屈して憐みを乞ふと同一の擧動にして、恥辱是より大なるばなし、甲, 矢張等閑に附し、海防は依然として舊の如くに因循に歸せり、乍併田夫野人婦女兒童に至るまて、異人を指して毛, 及ひて下田の開港となり、處置案外に出つるを以て、鋭氣頓に挫學、爾來柳營より軍備充實の世話あるも、諸大名は, 唐人と呼ひ、之を惡む、と猛獸の如し、是れ積年の風習然らしむる所なり、此風習の消滅せさる間に於て、眞實の義, 物産、米・麥・鹽・酒を始め、日用の必需品は、東西南北ともに、船舶の便に頼りて運漕せさるは莫し、今や寛永以前の, 勇の氣を養成し、御國固有の威武を擴張することを努め、内には戰爭す可きの實力を蓄へ、而して外に當る可きの, を生し、各進死を榮とし、退生を恥とするの念慮を起し、全國の人心を一新するに至る可きなり、然るに甲寅の歳に, 寅の歳に一跌し、今又一跌する時は、全國の士氣一〓萎靡不振に陷り、他日臍を〓むの悔あるは火を睹るか如し、是, 計略を運らさは、縱令和親貿易の條約を結ふも、彼か〓護を受くるこ、と無かる可し、今や戰爭す可きの實力なし、而, の勇氣を鼓舞し、關東の沿海を警衞せしもの有り、一旦戰爭に決せは、怠惰の士氣をして、忽ち振起せしむるの機會, 安政五年三月十四日, 三四七
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- 三四七
注記 (21)
- 1045,670,44,795れ今日和親貿易然る可からさるの六なり、
- 297,675,51,2172を結ひ、無理に平和を保たんと欲するも、亦識者の取らさる所なり、然らは如何して可ならんかと云ふに、此際に於
- 391,670,53,2177識者の取らさる所なり、去迚、彼か軍船・大砲に畏怖して、目下彼に抗敵すること能はすと、卑怯の心より先つ條約
- 675,669,52,2176諸國の要港を扼さば、兵糧の運漕に差支へ如何ともす可からす、陸運に依らんか、路遠學れは車摧〓、馬倒れ、牛疲
- 486,673,51,2172す、空く手を束ねて敗を取るより外に詮方なかる可し、此等の顧慮を打忘れて、漠然と墨夷打拂ふへしと論するは、
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- 1660,674,50,2165及ひて下田の開港となり、處置案外に出つるを以て、鋭氣頓に挫學、爾來柳營より軍備充實の世話あるも、諸大名は
- 1485,668,49,2175唐人と呼ひ、之を惡む、と猛獸の如し、是れ積年の風習然らしむる所なり、此風習の消滅せさる間に於て、眞實の義
- 864,670,51,2170物産、米・麥・鹽・酒を始め、日用の必需品は、東西南北ともに、船舶の便に頼りて運漕せさるは莫し、今や寛永以前の
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- 1132,667,53,2175寅の歳に一跌し、今又一跌する時は、全國の士氣一〓萎靡不振に陷り、他日臍を〓むの悔あるは火を睹るか如し、是
- 1309,671,53,2168計略を運らさは、縱令和親貿易の條約を結ふも、彼か〓護を受くるこ、と無かる可し、今や戰爭す可きの實力なし、而
- 1836,673,50,2168の勇氣を鼓舞し、關東の沿海を警衞せしもの有り、一旦戰爭に決せは、怠惰の士氣をして、忽ち振起せしむるの機會
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