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十時後閑雨簷を繞る、閑寂いずはのりなし, 寶寺の前におれとも、窓劇にて其卉園にも到ること能はす、, といへる子息宇田川興齋の弟, に挿みしの、皆紙〓〓れぬ、午時過る比坂の下にて午飯す、夜七時比石藥師に, まて寒を忍〓ため〓りにのむ、宮驛の旅亭に達し、浴後飯して寢ぬ、, 醋漬須磨そなれみそなと取出し、乾藏か贈れる酒一盃のむ、慾翁に約束なれ, を携へ來り、七里の舟中にて緩話せん, は、洋草種子五種、并に野田源三郎とツへる本草家の慾翁に贈れる手紙等を, 十九日晴、北西風、寒甚, 投宿す、此宿りは寒境にて、口に中るものなし、上司主税の賜れる膾殘魚の梅, 曉四時を以て發す、雨竟夜〓りけれは、兵庫にて張かへたる提灯を〓の左右, 夜二時を以て石藥師を發し、四日市に抵れは、夜初めて曉く、桑名にて、慾翁某, 達するため書を修め、且西上の日の心盡しの〓應を謝す、」野田は長崎の人、三, とて、酒〓を携ぬ、其酒は上酒にて、すほとよき酒なり、一話一盃宮驛に達する, 十八日竟日雨, 朝は二時を以て發せんと思へは、一盃を傾る後枕に就く、けふは天陰りしの、, 井上又, 三郎, 石藥師ニ, 宿ス, 宮ニ宿ス, 箕作西征紀行, 五二一
割注
- 井上又
- 三郎
頭注
- 石藥師ニ
- 宿ス
- 宮ニ宿ス
柱
- 箕作西征紀行
ノンブル
- 五二一
注記 (23)
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