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木乃下陰一卷, 所は土民の寫けると見へて、わつかに幅一寸八分、長サ壹尺九寸七分はかりの麁末の木, を削て兩面に認め、墨色も近比のものと見へ、手跡もいやしく見へたりと云、又城下鉾, 村の下、小松三位惟盛沒落して隱れしと云傳へ、其苗裔今も民家の古きもの都て小松を, 藏する楠正成其子正行に與ふる書、小出村常輪寺犬房の石塔及ひ藏する所常器椀等頗る, 持村建福寺の下、保科氏石碑の銘を載、北林村華林寺の下、鳥居氏位牌の銘を載、又浦, 神社佛寺にある鐘銘・碑銘・器物等多くは近世に出るものなれは擧るに足らす、城下横, 非持村百姓清左衞門といふもの所持せる天正六年武田信玄の朱印の書、〓口村弘妙寺に, 草木等の一二を擧に遑なけれは是を記さす、卷首高遠の形勝をしるし城下の事におよひ、, 町滿光寺に藏する工藤犬房丸所持の長刀、山室村正八幡宮に有木曾義仲・今井兼平棟札、, 古物とすへし、但木曾氏の棟札は近ころまてありしかいつの比にや紛失とみゆ、今有る, を記す、凡例を案るに、城郭の地理は憚あれは記さす、俗にいひならはせる舊地、或は, 名乘、古しへは檀の浦村といひける、惟盛の墓とて村の畑中に有、文字分明ならす、長, 安永八年己亥の自序に歳菴紀流と書す、名氏をあらはさす、是書信濃國伊那郡高遠の事, 一册, 寫本, 安永八年自序, 名氏ヲアラハ, ニ歳菴紀流ト, 高遠ノ事ヲ記, 書ス, サズ, ス, 編脩地誌備用典籍籍題卷之十五, 三五二
割注
- 一册
- 寫本
頭注
- 安永八年自序
- 名氏ヲアラハ
- ニ歳菴紀流ト
- 高遠ノ事ヲ記
- 書ス
- サズ
- ス
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- 編脩地誌備用典籍籍題卷之十五
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- 三五二
注記 (25)
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