『大日本史料』 2編 10 長和5年3月~7月 p.346

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てたる世に至て、源氏の抄物を書くとて、今の世知れかたき事を古書より搜り得て、, 教へ習はせし故、男文字をも能よみ習ひし成へし、其比は紫式部のみならす、清少, には珍しくありかたき事のやうにいふ人あれとも、一條院御代には學文盛に行はれ, ををり心をくたきてしたるわさにはあらす、後代朝廷衰へ、もろ〳〵の公事も絶は, 納言其外にも才學ある女房ありし、今の世とても、儒士のむすめなとには、學才あ, るもあり、女なりとても、幼きより教れは、才智ある女は能く文學に通するなれは、, く事のはやりし風俗なりし、紫式部、性聰敏なりしかは、幼少の時より、父爲時の, 紫式部をさのみあやしむへからす、又一條院の御代には、佛法昔にこえ儒學よりも, 又一きは盛に行はれ、天下の貴賤上下甚佛道に溺しときなれは、女も僧を師として, けり、されとも徳行の學にはあらて、記誦詞章の學をもてあそひ、かしこくくちき, り求め考へなとして書るにはあらす、常に目に見る事をそのまゝに書たる也、ほね, ○源氏物語の中、禁中の年中行事、其外公事・衣服・裝束の事なと書には、多く書を搜, 心をくるしめさする故、紫式部よく故實をも知りて書けりと感するは、心得たかへ, 佛經をよみ習ひし也、紫式部文學ありけれは目も見ゆる故讀しなり、, ナリ學識ニ, 有職ハ當時, ハ非ズ, 眼前ノ知見, 長和五年四月二十九日, 三四六

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