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我ひとり鎌倉山を越行は星月夜こそうれしかりけれ, 時つ鳥なかす雲ゐにとゝろきてほしの林に埋れぬらん, 彦星の心も空に初秋の七日の夜をやこひしかるらん, 出湯, 三熊野のゆこりのまろをさす棹のひろい行らんかくていとなし俊頼, 天津空夕の星のよそにてもこひしき人をみるよしも哉, 世の人の戀の病のくすりとや七くりの湯のわきかへるらん, わたつ海ははるけき物をいかにしてありまの山に鹽湯いつらん兼昌, 夕つゝのなとてまたきに入ぬらんねよてふ鐘の音もせなくに忠房, ましらゝの濱の走湯浦さひて今は御幸のかけもうつらす仲實, うき事も思さましてふる物はなとやいてゆのわきかへる覽, 歎きのみありまの山にいつる湯のからくて世にもふる我身かな忠房, 夜と共にしたに燒火はなけれ共嶋根のみゆはさむるよもなし顯仲, 石, 世, 永久四年十二月二十日, 五二, やイ
割注
- 世
柱
- 永久四年十二月二十日
ノンブル
- 五二
- やイ
注記 (18)
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