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われ顯密の教文に〓古をつとむといへども、しかしながら名利の爲にし, 疑心をおこす事なりとの給けるを、法印又かへりきゝ給てまことに然也, 門徒以下の碩學ならびに大原の聖達坐しつらなれり、山門の衆徒をはじ, 佛の願力を強縁として、亂想の凡夫淨土に往生すと、其後たがひに言説な, いまた出離の道をおもひ定めざりけるを哀み給て、この由を告仰られた, す、上人の方には、重源以下の弟子ども、そのかずあつまれり、法印の方には、, れば、文治二年麻のころ、上人大原へ渡り給ふ、東大寺の大勸進俊乘房重源、, ぢて、百日の間大原に籠居して、淨土の章疏を披〓したまひてのち、すでに, 偏執の失ありと、上人この事をかへりきゝ給て、我知さる事には、かならず, りけれは、弟子三十餘人を相具して大原にむかふ、勝林院の丈六堂に會合, て、淨土を心ざゝざるゆへに、道綽善導の釋義をうかゞはず、法然房にあら, 淨土の法門をこそ見立侍にたれ、來臨して談ぜしめ給へと仰られたりけ, くして上人かへり給て後、法印の給けるは、法然房は智惠深遠なれども、聊, ずは、たれかかくのごとくのことばをいだすべきやとて、このことばには, めて、見聞の人おほかりけり、論談往復する事一日一夜なり、上人法相、三論, 會合ス, ニ赴ク, 勝林院ノ, 丈六堂二, 源〓大原, 建暦二年正月二十五日, 五二〇
頭注
- 會合ス
- ニ赴ク
- 勝林院ノ
- 丈六堂二
- 源〓大原
柱
- 建暦二年正月二十五日
ノンブル
- 五二〇
注記 (22)
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