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さほ姫の霞の衣ぬきをうすみ花の錦をたちや重ねん, たかみそき夕されくれてかけろふのもゆる春邊のみしか夜の月, 鶯の飛火の野への雪のうちにそれかと計匂ふ梅か枝, みよしのやむつたのよとの川柳みとりをくゝる春の岩波, かへる山おもひつるかのこしの海に契やふかき春のかりかね, 春かせの鶯さそふたよりにや谷のこほりをまつはとくらん, 櫻花えたにはちるとみるまてにかせにみたれて淡雪そふる, いもはけふしめのゝあさちふみ分てひれふる袖に若菜をそ摘, 時しらぬ山はふしとし聞しかと春たつ空はまつそかすめる, 難波女のたくやあし火のけふりさへ朧月夜の色やそふらん, さゝ竹の大宮人は跡ふりて霞そふかきさほの山かせ, みとりなる野への柳の露をゝもみたえぬはかりに春風そふく, 昨日まてさえし雪けの引かへてあくる霞の山そのとけき, うちいつる春やとませの波まより臼ゆふはなの色そくたくる, 春, 建保四年二月是月, 九八三
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- 建保四年二月是月
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- 九八三
注記 (17)
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