『大日本史料』 5編 23 宝治元年10月~同年12月 p.208

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故に定散の色とりは、みなうせはてたる、白木の念佛・六字の名號はかり、世には住, り、しかるに當時は大小經論もさかりなれは、かの時の衆生には、事の外にまされる, おこすへき、このことはりを、しれる人も世になけれは、ならひて知へき道もなし、, 念十念して往生するは、佛法のほかなる人の、たゝ白木の名號の力にて往生すへきな, をもたもたす、定惠をも修行せさるにこそ、機のつたなく、道心なき程もあらはれぬ, も起行も、まことすくなく、前念も、後念も、みなをろかなり、妄想顛倒の迷は、日, り、三寶滅盡の世ならは、力およはぬかたもあるへし、佛法流布の世に生なから、戒, は猶佛法流布の世なれとも、身はひとり三學無分の機なり、大小の經論あれとも、つ, すへきなり、そのとき聞て一念せん者、みなまさに往生すへしとゝけり、この機の一, 滿する故に、こゝか白木の念佛のかたしけなきにてはあるなり、機においては、安心, 機なりと、いふ人もあれとも、下根の我等は、三寶滅盡の時の人にかはる事なく、世, れ、かゝるをろかなる身なから、南無阿彌陀佛と唱ところに、佛の願力こと〳〵く圓, とめ學せむと思ふ心さしもなし、かゝる無道心の機は、佛法にあへる甲斐もなき身な, ををうてふかく、ねてもさめても、惡業煩惱にのみ、ほたされ居たる身の中よりいつ, 根者ハ三寶, 在ルガ如シ, 滅盡ノ世ニ, 無道心ノ下, 寶治元年十一月二十六日, 二〇八

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  • 根者ハ三寶
  • 在ルガ如シ
  • 滅盡ノ世ニ
  • 無道心ノ下

  • 寶治元年十一月二十六日

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  • 二〇八

注記 (20)

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