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らすへからす、凡敵の大勢に相向ふときに、御方小勢にて、川を後にあてゝ, し、いそき浮橋をかくへし、難澁せしめは、汝等を誅すへし御成敗候しほと, 又舟を以渡さはをそくして、味方を一人成ともうしなはむ事、不便なるへ, 渡るはし、いかにも切落したり共、勝に乘たる東士、橋を懸ん事、時日をめく, けて、渡守を以警固す、此河は流はやく水ふかき間、ゆゝしき大事なるへき, に、兩三日の間に、橋をかけ出して候なり、新田殿は御勢を、夜日五日渡させ, 戰ふ時にこそ、退ましき謀に、舟をやき、はしをきるこそ、武略の一の手たて, かゝりの難所に付、合戰治定有へしと覺えし處に、天龍川の橋をつよくか, 給ひて、一人も殘らすと見えし時、新田殿御渡り候し也、其後軍兵共、此橋を, 立られて、我等を近く召れて、仰ふくめられ候しは、敗軍の我等たにも掛て, に、橋をは誰か沙汰して、渡したりけるそと、尋られしかは、渡守共云、此間の, に御著有て、河には瀬なし、敗軍なれ共大勢なり、馬にて渡すへきにあらす、, 亂に、我等は山林に隱忍候て、舟ともをは、所々に置て候ひしに、新田殿當所, やかて切落すへきよし、下知せしとき、義貞、橋の中より立歸て、大に御腹を, なれ、義貞か身として、敵とてもかけてわたるへきはしを切落して、急にお, ヲ架シテ, 義貞天龍, 川ニ浮橋, 之ヲ〓タ, 至ル, 尊氏ノ軍, 天龍川ニ, ズ, 建武二年十二月十一日, 七七六
頭注
- ヲ架シテ
- 義貞天龍
- 川ニ浮橋
- 之ヲ〓タ
- 至ル
- 尊氏ノ軍
- 天龍川ニ
- ズ
柱
- 建武二年十二月十一日
ノンブル
- 七七六
注記 (25)
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