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春の夜の空は朧に霞めとも曇るにはれぬ月の影かな, 袖に待匂ひそ移るあしろきのま近き軒の梅の下風, もえ初る柳の糸のかたよりに靡くを見れは春風そ吹, 難波かた蘆火の煙そのまゝに頓てそ霞む小屋の松原, 小鹽山ふりさけ見れは松か枝に神世の春と霞棚引, 傾くもかすむにしらて山鳥のおのへに長き春日影かな, 遠さかる程こそなけれ春霞やへ山越て歸る雁かね, かつ消る雪まはかりに萠初てつむほともなき若菜也けり, 子日する野へのハ松も君か代の數限りなき例にそ引, この里は風の便に匂ふろ〓梅咲かたやいつこなるらん, 雲路よ李春やきぬらし久堅の空こはそ今朝は霞初ぬれ, 谷の戸のぬる巣なからに鶯の初音まつ聞山陰の庵, 春二十首, 征夷大將軍正二位臣源朝臣尊氏上, 應製和歌, 春二十首, 尊氏詠進, 南朝正平元年北朝貞和二年閏九月十日, 一三三
頭注
- 春二十首
- 尊氏詠進
柱
- 南朝正平元年北朝貞和二年閏九月十日
ノンブル
- 一三三
注記 (19)
- 496,631,59,1922春の夜の空は朧に霞めとも曇るにはれぬ月の影かな
- 730,636,58,1920袖に待匂ひそ移るあしろきのま近き軒の梅の下風
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