『大日本史料』 10編 9 元亀3年3月~同年7月 p.439

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るか、心に思ふ樣、今度貴明にたのまれ、親類衆をはしめ、其外大勢當家に反く者あ, 事を疑たり、, へしと契約し、最後の酒宴を設けける、純忠の夫人は白綾を着し、守脇指をさし、嫡, を開くへき頼もなし、敵三方より攻寄は一方を切崩し、潔く戰死を遂、同黄泉に赴く, 一、冨永又助尾和谷軍兵衞を謀討て、三城に馳參る事、, の曲舞、去程に次第〳〵に道狹く御身となりて此山にと諷ひ出す、宮原常陸介心に忌, 子新八郎を携出、籠城の士卒に對面し、忠貞を感稱せり、酒宴數獻の上、純忠二人靜, み思ひ、其諷は如何と云、純忠聞て、是只今の相應也とて諷ふ、則常陸介共に仕舞, す、自餘のもの共皆同音に諷ひ拍子けれは、其聲敵陣に相聞へて、城中勇める色有る, 爰に當家の舊臣冨永又助, 類譜代のもの共歸服すへきよし請合とはいへ共、未壹人にても馳參るもの無之故、運, と云者有、三城にこゝろさし、大村川まて來りけ, て、常陸ハ敵の敗軍を見て、甚滿足なりと云けれは、常陸申けるは、君大敵を恐れたまはす、危に臨んても變し給, 時人是を晦日, 免長と呼へり、, 度々語りけるとなり、, ありと、老年に及ても, の旗の手亂れたるを見て舞をやめ、純忠に向ひ、御覽候へ、敵ハ敗軍と相見へ候と申けれとも、純, 一説に、此時今道遠江守は小鼓を打、朝長安藝守は笛を吹と云り、又云、常陸介仕舞半に、敵, 忠少も取かまはす、不聞者のことくにて、諷をやめす、常陸ハ面目を失ひて、又立て舞終れり、その時純忠打笑, ぬ大剛強の御擧動は、兼て存たる事に候へとも、如斯敵にかこまれ給ける處に、不計も虎口の難を遁れ給はんか, と、あまりうれしく存、不覺の言葉を申上たりとなり、常陸介も武邊場數有之勇士なれ共、一生の恥辱=此一言, て、常陸ハ敵の敗軍を見て、甚滿足なりと云けれは、常陸申けるは、君大敵を恐れたまはす、危に臨んても變し給, 元龜三年七月三十日, 四三九

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  • 時人是を晦日
  • 免長と呼へり、
  • 度々語りけるとなり、
  • ありと、老年に及ても
  • の旗の手亂れたるを見て舞をやめ、純忠に向ひ、御覽候へ、敵ハ敗軍と相見へ候と申けれとも、純
  • 一説に、此時今道遠江守は小鼓を打、朝長安藝守は笛を吹と云り、又云、常陸介仕舞半に、敵
  • 忠少も取かまはす、不聞者のことくにて、諷をやめす、常陸ハ面目を失ひて、又立て舞終れり、その時純忠打笑
  • ぬ大剛強の御擧動は、兼て存たる事に候へとも、如斯敵にかこまれ給ける處に、不計も虎口の難を遁れ給はんか
  • と、あまりうれしく存、不覺の言葉を申上たりとなり、常陸介も武邊場數有之勇士なれ共、一生の恥辱=此一言
  • て、常陸ハ敵の敗軍を見て、甚滿足なりと云けれは、常陸申けるは、君大敵を恐れたまはす、危に臨んても變し給

  • 元龜三年七月三十日

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  • 四三九

注記 (25)

  • 306,699,60,2176るか、心に思ふ樣、今度貴明にたのまれ、親類衆をはしめ、其外大勢當家に反く者あ
  • 1000,688,62,320事を疑たり、
  • 1579,703,63,2173へしと契約し、最後の酒宴を設けける、純忠の夫人は白綾を着し、守脇指をさし、嫡
  • 1693,690,62,2186を開くへき頼もなし、敵三方より攻寄は一方を切崩し、潔く戰死を遂、同黄泉に赴く
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  • 1349,696,63,2181の曲舞、去程に次第〳〵に道狹く御身となりて此山にと諷ひ出す、宮原常陸介心に忌
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