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れたり、, にありし兵士等に對ひ、言葉少なに語りていへるは、吾が逃げて此處に入, ん爲め、之に火を放ちしが、風の助けありて、殆ど全燒せり、越前の國の軍隊, 常習に從ひて、直に腹を切り、吾が身體を燒き、敵をして之を見、又發見する, だ武勇なる將にして、生涯を軍事に委ねし人なるが、大廣間に出で、彼と共, を喜ぶべしと述べたり、一同は啻に彼等のみならず、妻子一人も殘ること, りたるは、戰爭の運にして、吾が卑怯なる爲にあらず、然れども若し吾が首, ことなからしむべし、汝等若し敵の赦を得て、生命を免るゝことあらば、之, を敵に斬られ、吾が妻子及び親族の名の汚さるゝことあらば、吾が常に保, なく、彼に倣ひて、來世まで之に從ふべしと言へり、柴田は之に答へて、汝等, 有せし名と、柴田の家の永久の不名譽となるべし、因りて日本の武士道の, を率ゐて逃げ入りたる北庄の城を圍みたり、柴田は既に六十歳に達し、甚, 羽柴は戰勝の餘、全軍を率ゐて、六月三日、越前の國に入り、柴田が少數の兵, の心を決すること速なると、汝等が吾と希望を一にするとを喜ぶ、只悲し, の殘餘にして、生命を免かれたる者は散じ、兵士は佐久間も共に山中に隱, 秀吉北莊, ヲ圍ム, 天正十一年四月二十一日, 二三四
頭注
- 秀吉北莊
- ヲ圍ム
柱
- 天正十一年四月二十一日
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- 二三四
注記 (19)
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