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けれ、三月廿一曰に亡ひし事、空海上人の御心に合ぬ所行有て、斯は亡果ぬるよと都圖, また相添られしなり、各奉り、實も今曰なと根來寺へ取掛んとはよも思ひ候へし、備々, 一時の炊燼と成ぬる事は、方々にしてあまたたひ〳〵有し事多りしか共、月曰こそおほ, ゝめにけり、かくて寺々に立入見れは、代々蓄置しかうかつ物共、其外金銀米錢山を積, 亂れさるやうに下知をなし、〓馬をはやめ打行は漸申の刻に成たりけり、根來寺には、, 退なん事を急にして、其本尊は何れの箱に、此經卷は其所に有そ、誰々持よなと云しろ, 競を以根來寺を攻破候へ、明曰にもなるならは支度を期すへきそと、黄しなひの騎兵あ, たる如く有しを、飽まて奮ひ取てけり、寔に俄に得人と成し者も多くありぬ、堂塔寺院, 剛勢なる溢れ者三千餘撰み出し、千石堀の城、同二ケ所の要害へ籠しかは、今寺には目, 久しく住なれし寺院を打捨、蛛の子を散したるか如く、をのかさま〳〵なる形勢哀をと, ふ内に、はや將軍の先勢根來寺門前に至て瞳と鯨波を擧たれは、寺中の面々はやこしを, るを、秀吉仰けるは、千石堀にて勞せし勢は休息せよとて、新手六萬騎をさし遣し、此, ぬかし、度に迷ひ、十方にくれたる所へ攻入し故、老比丘・兒・若衆、上下の人々、年, 出老僧計そ殘りける、然る處に多勢の籏首見ゆるそとて、支へみんとはせす、唯人先に, 天正十三年三月二十一日, 一〇九
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- 天正十三年三月二十一日
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- 一〇九
注記 (16)
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