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り給ふ折から、備前三郎を久敷見ぬ故、御覽あるへしとなり、義宣公、いなみ, しくても御搆なし、御意入たる刀の、拵あしきは、柄見苦敷、卷申せとて、糸を, く、關東ニては鬼義重と號しけるよし、, 三好三人の衆へ慮外申ぬ、老の杖とは存したれとも、我等の武勇を御繼き, 宣公へ御讓りありたるに、寸長しとて、すり上け給ふ、後に義重公、此方へ入, 玉ひけれとも、強て御意あるにつき、是非なく出され玉ひけれは、御覽あつ, 下され、下緒あしけれは、下されしは度々也と、黒澤浮木元重書上に見えた, あるへきは、足下ならては無之覺へ侍るゆへ、此刀を進し申となん、其後、義, 匹田齋定綱殿付ケ札に、知足院樣, 備前三郎の刀は、謙信公より、義重公へ進せられたる也、其節の御口上には、, 猶おそろし, 御事、軍陣に御出被遊候ては、鬼, とも、只今の殿は、前の殿より見候へは、猫のよふなと申けるよし、天英樣の, 鑑照院樣御代の人々、御前は、おそろしく入らせ給ふと申せは、其頃の老人, り、, て、刀の魂いぬけ去りぬと、御不興の御色ありしとそ、, 御顏、しみ〳〵と奉見者は、多く無之よし、天〓樣, 義重公, 尊號, 義宣公, 尊號、, 義重公, ○中, 尊號, 〔〓信ノ誤〕, 略, (義隆), 上杉謙信, ル刀, ヨリ贈レ, 鬼義重, 刀ノ魂, 慶長十七年四月十九日, 六九六
割注
- 義重公
- 尊號
- 義宣公
- 尊號、
- ○中
- 〔〓信ノ誤〕
- 略
- (義隆)
頭注
- 上杉謙信
- ル刀
- ヨリ贈レ
- 鬼義重
- 刀ノ魂
柱
- 慶長十七年四月十九日
ノンブル
- 六九六
注記 (34)
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