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則取出し渡しけれは、受取、宿所へも歸らす、直ニ出奔す、其後左衞門殿ニは、, て人ニ〓まれしか、必定闇討なとにやられたりと覺ゆ、不便さよと落〓し, も來らされは、左衞門殿大ニ不審し給ひ、日比人を人とも思は、大言放ち, 樣ならは望ニ任せんと宣ふ、扨双六初りたるに、三番つゝたて打負給ふ、扨, 給ふ、日數重るに從ひ、扨も惜よ侍を殺したりと後悔し給ふニ付、御刀渡し, すと申、何方へ行たるやと云て差置給ふニ、五七日過くも歸らす、十日過そ, 角ほゝ笑て、何と申させ給ひても、刀は我等か物とつぬやきて歸りにる、其, ニ打テと宣ふ、いや狂言ニも引と云事は仕間敷候、唯對樣ニて被遊候へ、も, 樋口かみへさるは病氣なるか見く見よと近習を遣し給ふニ、宿所ニ居ら, 云、女中承りて、何れの御刀なりやと問ニ、刑部殿より被進たる御刀也と云、, し對樣ニて御負候はゝ、刑部殿ゟ被進たる御刀被下候へと云、左衞門殿、對, 後五三日過く奧へ來り、女中を呼出し、御刀を取出し遣し候へと御意也と, も合點ゆのぬ事とて、さいを取て見給へは、いつの間にかこしらいたるさ, いニ取替置たり、己盜賊め、か樣の事をする物かと、大ニ機嫌を損し給ふ、四, かけニも可仕候、引と申ことはは侍の上ニ無之と云、左あらは引て賭なし, ヒテ出奔, ノ刀ヲ奪, 樋口國俊, ス, 元和元年五月七日, 九一九
頭注
- ヒテ出奔
- ノ刀ヲ奪
- 樋口國俊
- ス
柱
- 元和元年五月七日
ノンブル
- 九一九
注記 (21)
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