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も、人の子, する所なりしが、予は彼に告ぐるに、予が長崎より來りし外國人にして、大, んと答へしめぬ、此の答の予に滿足を與へしことは、政宗が日本全國の富, に陷り、政宗の許に赴けり、時に此の君は京都に赴かん爲め、馬に乘らんと, とを思ひて、深く自ら慰めたり、遂に予は大坂を後にし、内府樣の第二子の, と悦とを與へたらんよりも、更に大なりき、予は尊き神の、常に予を護らる, ゝを知りて、深く自ら慰めたり、されど假令予は此の不幸の裡に斃るゝと, りと考へて、叮嚀に予を天幕の内に導き、かゝる場合進行するときは、予の, 生命は頗る危險なるべしとて、予の其處を去るを肯ぜず、予は終日彼と共, 室津に至り、更に長崎に達するまで、通行の安全を計らんことを乞へり、政, 宗は近習をして、予が基督教徒にあらずば、容易に又直に予の要求を容れ, 望を沒藥の束の如く堅く心に懷きたり、, に止りしが、翌六月五日、予の宿主は京都に向て出發せし故、予は再び危險, 坂の歿落に際會して、彼が見る如き悲慘の状況に陷りしことを以てし、尚, 義父たる政宗の軍を過ぎたり、一人の兵士は予を認め、パードレの一人な, の爲めに、惡人の如く捨てられて死するものなれば、その, ○基督, フ云フ, 扶助ヲ政, 宗ニ請フ, 營ヲ過グ, 政宗ノ陣, 元和元年五月八日, 一一八
割注
- ○基督
- フ云フ
頭注
- 扶助ヲ政
- 宗ニ請フ
- 營ヲ過グ
- 政宗ノ陣
柱
- 元和元年五月八日
ノンブル
- 一一八
注記 (24)
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