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忠輝卿より駿府の御老中迄、以使被仰入候は、御不例の段、乍憚御心元なく, 少將殿え送られしかは、少將殿も大に驚かれしと也、扨今度御不例につき、, は如何可有哉、兎角各の差圖に被任候由、被仰遣けれは、老中其由披露有け, れは、御城中えは不可奉入旨上意有しと見得て、老中より返答に、御意可然, 心底はかりかたし、况や兄弟に於てをや、剩長坂血鎗か弟を〓し、其子細を, 同二年丙辰三月五日、大御所樣此方御不例成故、別而今日は御氣色御不快, 不語、是又過分の慮外、將軍の憤り可有之處也と、大に御立腹有て、御〓を浮, 去年大坂夏の軍旅に懈怠して、其上和州の邊に徊徘し、敵の籏をも見さる, へらるゝ、時に於茶阿とかふの御請もなく、落〓にくしほれ、しばらく有く, 局へ歸給ふとかや、其後茶阿より、御憤りの趣細〳〵と書つゝり、ひそかに, にて、少將殿の御母堂於茶阿の御方を召れ、上意有しは、少將は天性勇健に, して、心も武く、諸道に勝れ、一かとの働可有しと、兼て思ひし處に相違して、, 事何故そや、將軍定て意心の企も有かと疑有へし、我親の心を以てさへ、其, 奉存候間、其御地迄は不參候共、三嶋蒲原まて引越罷在、御機嫌伺ひ候樣に, 奉存候間。早〳〵蒲原迄御來駕候樣に申來るニ付、早そく彼地まて御越、臨, 家康忠輝, ノ母ヲ召, シテ詰問, ス, 元和二年七月六日, 二八〇
頭注
- 家康忠輝
- ノ母ヲ召
- シテ詰問
- ス
柱
- 元和二年七月六日
ノンブル
- 二八〇
注記 (21)
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