『大日本史料』 12編 32 元和五年十一月~同年十二月 p.344

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れより中庭に立出で、從容として留り、其刄を受けたり、妻も同じ最期を遂, 實をば結びたり、見よ、かの西瓜の爲めに、我等は天に昇らんと言へり、斯く, ンたること、竝に家族諸共キリシタンとして死なんことを、自ら進んで包, 甲斐なく、遂に奉行はピエトロの一友人と諜し合せ、此者に彼を〓害せん, げんことを切望せしが、唯其財物を悉く沒收せられしに止り、家族と共に, てピエトロは奉行の前に出でゝ、西瓜を贈りたる本人なること、キリシタ, が之を贈りたるかを訊ねたり、トマーゾ默して答へざりければ、獄卒は怒, りて彼を縛めたり、此風説は忽ちピエトロの耳に入り、彼は豫言者の如き, 且贈物を受け、食後暫時の猶豫を乞ひて内觀をなし、天帝に祈願をこめ、そ, まず自白したり、彼は棄教せよと説諭せられ、又威嚇せられたるが、更に其, ことを命じたり、ピエトロは其計略を察し、其僞友の招に應じ、饗應に接し、, 殆んど無一物の状態となれり、之と時を同じうして、かの百姓トマーゾは, 意氣を以て滿悦し、妻に向ひて、妻よ、我が西瓜は、實に我が爲めに斯かる果, 獄卒等は馳せ來りて、彼をば取卷き、此西瓜は何處より齎されしか、又何人, 決意固く、棄教を欲せざりしを以て、牢屋に相對したる丘陵地に曳き出さ, 元相五年是歳, 三四四

  • 元相五年是歳

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  • 三四四

注記 (17)

  • 510,648,66,2185れより中庭に立出で、從容として留り、其刄を受けたり、妻も同じ最期を遂
  • 1321,641,68,2185實をば結びたり、見よ、かの西瓜の爲めに、我等は天に昇らんと言へり、斯く
  • 1093,651,65,2178ンたること、竝に家族諸共キリシタンとして死なんことを、自ら進んで包
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