『大日本史料』 12編 35 元和六年是歳~元和六年雑載 p.75

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九歳の少女あり、その母はキリスト教徒たりしが、彼女は將にその靈魂を造物主に返還せ, 師父ポルロは、この地方に於て、大いに力を盡したる後、備前の國の首都岡山に赴きしが、, することを止めず、之を受くるに及びて、その生命を終へたり、, 徒が一切の希望を繋くる所の名なり、少女は憤りて、斯くも恐るべき名を妾が耳に入るゝ, 一名の貴婦人あり、夫の態度極めて疑はしきを見て、彼が知事の許に赴きて、その身の爲, と共に、荒るゝ海にその身を委ねんと、固き決意を示したる者もありたり、, 新信徒の堅節が、この地にて蒙りし痛手は遙に大なるものありき、新信徒は悉くその信仰, を棄てよ、然らざれば國外に退去すべし、との嚴命下りしが、彼等は嬉々として退去を擇, んとする際に臨み、未だ異教徒なりき、その養育せられし家の叔父も亦異教徒なれば、姪, の臨終に及びて、心を籠めつゝ、南無阿彌陀佛なる汚らはしき名を稱へたり、これは異教, して他國に移り往く樣は、奇異なる光景なりき、路上糧食もなく、唯天の攝理に大なる信, 潔白なる光明が、未だ嘗て無き麗しき光輝を發せしことを、至上の主に感謝すべきなり、, びしを以て、未開の徒は大いに驚歎せり、妻女を伴ひ、半裸の嬰兒を負ひし人々が、群をな, こと勿れ、妾は母の表明する信仰の中に死に就かんと欲すと云へり、洗禮を受くる迄涕泣, 頼を繋けしのみなりき、陸路をさまよひ行くことを得ず、直ちに舟を買入れて、妻女家族, ケル状況, 地方ニ於, デ國外ニ, 信徒喜ン, 備前岡山, 出ヅ, 元和六年是歳, 七五

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  • ケル状況
  • 地方ニ於
  • デ國外ニ
  • 信徒喜ン
  • 備前岡山
  • 出ヅ

  • 元和六年是歳

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  • 七五

注記 (23)

  • 1804,610,59,2187九歳の少女あり、その母はキリスト教徒たりしが、彼女は將にその靈魂を造物主に返還せ
  • 1102,609,59,2202師父ポルロは、この地方に於て、大いに力を盡したる後、備前の國の首都岡山に赴きしが、
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