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兼て定まらず、荒のみ増る浪上に、船流れたる海士の心地して、寄方もなき思ひにて、, 共に感ずれば、袂の露を催せり、館山の城沒落しければ、數多の舊臣悲を抱て、所々に, してけり、爰に忠義の室御前は、藤井城に在けるが、沒落の後に、江戸代官丁へ越させ, 住居せられけるが、後美濃國に命じて預けらる、皆人美濃の御前とぞ言れける、住居も, 蟄居し、侍女・殿仕の女郎は、紅〓沈んで泣吟有樣、憂世の習と云ながら、共に哀れを増, のち忠職が許にあり、, 去れば年光は不停、奔箭下流の水の如し、哀樂互に替り、紅榮黄落の樹に似たり、憂喜, られ、將軍家より俵數百充の凌〓米を寄せられて恩賜す、四歳になりける女子と共に、, 君は歸らぬ波に浮沈、泪無隙有樣と聞しかば、空傾思於萬里之曉月、難書於三春之暮, ○忠義室大久保氏、并ニ老臣正木時堯ノコト、便宜左ニ合敍ス、, 忠常, 〔寛政重修諸家譜〕, 〔房總軍記〕, 大久保, -女子母は信昌が女、里見安房守忠義が室となり、忠義御勘氣をかうぶりて家たゆるの, 記〕〓房總叢書第壹輯所收忠義室御前之事, 新十郎、加賀守、, 從五位下、, 七百, 〓房總叢書第壹輯所收忠義室御前之事, 七, (奥平美作守), 八, ○八, 美濃國ニ預, 江戸代官町, ニ住ス, 美濃ノ御前, ト稱セラル, 大久保氏, ケラル, 元和八年六月十九日, 一八三
割注
- 新十郎、加賀守、
- 從五位下、
- 七百
- 〓房總叢書第壹輯所收忠義室御前之事
- 七
- (奥平美作守)
- 八
- ○八
頭注
- 美濃國ニ預
- 江戸代官町
- ニ住ス
- 美濃ノ御前
- ト稱セラル
- 大久保氏
- ケラル
柱
- 元和八年六月十九日
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- 一八三
注記 (33)
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