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も最早死して刑柱の根元に崩れ落つる以外の事は思ひも及ばぬ有樣となれり、そは長き, き〕を燒盡せし爲めなるや或は余には説明の術無き他の不明なる理由の爲めなるやは知, りき、而してそは正に火〓が彼の身體に一段と接近し、彼の全〓を卷込む程の勢を増し, 次て暫くして火もて焦げし爲め完く青銅色と成り、更に黒く染めたる如く見えたり、而, は、〓に天國に於て彼よりもデウスの近くに在り、彼よりも之に燃え居る人々と同じ言, 事は能はざりき、されど總べての人々に一段と大なる驚嘆を惹起し、彼が心の裡にデウ, 葉もてデウスを讚へつゝあるに非ずんばあるべからざりき、最後に彼は遠方よりも良く, 時間には及ばざれども、斯くもデウスに熱中せし其の魂がデウスの御許に赴く爲めに, たる時の事なりき、斯くて、火〓の彼の衣服〔そは、外側はコンパニア獨自の衣服なり, スに依り喚起せられし莫大なる慰めに壓倒せられて火の責苦すら感ぜざるものと信じ込, れざれども、彼は〔正に其の様に人々はかの地より書送りたり〕雪の如く純白に見え、, 聞取り得る程力を振絞りて聲を擧げ、聖なる哉、聖なる哉、と絶叫し、之を五度繰返す, 噫愉しき哉、と言ふに當る彼地の言語に特有の言廻しを彼が三度繰返して叫びたる事な, ませしは〔彼等は後に斯く語りたり〕、何事かをこよなく喜ぶ時、我等の場合、噫佳き哉、, 火中ノ樣相, 最後ノ絶叫, 元和八年八月五日, 五四四
頭注
- 火中ノ樣相
- 最後ノ絶叫
柱
- 元和八年八月五日
ノンブル
- 五四四
注記 (18)
- 718,654,61,2251も最早死して刑柱の根元に崩れ落つる以外の事は思ひも及ばぬ有樣となれり、そは長き
- 1073,653,60,2247き〕を燒盡せし爲めなるや或は余には説明の術無き他の不明なる理由の爲めなるやは知
- 1307,659,58,2240りき、而してそは正に火〓が彼の身體に一段と接近し、彼の全〓を卷込む程の勢を増し
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