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り御手に入たる密書を指出置れたると也、, よしにて、〓々に御逢ありて、長き御物語ならんには、近日之内御出ある樣に致され度と, 殿の申されたる如く、台慮はいつれへなりとも伺ひとらはとらるへき趣なれは、新御殿, 全く新御殿の君ををとし奉りて、御直には被仰上ぬ樣に搆へたるものにやあるらん、備中, の君より申させ給ひて、台慮の一橋に定り給はゝ、おのか方さまによからぬ人々の密議, もあるへけれは、明日御登城の節、於營中伊賀殿ニ御逢有へきにおほし定め給ふ、, して、本壽院の君に勸め奉りしなるへけれは、備中殿の伺はれし時の實况は如何ありけん、, 二月晦日、公、伊賀殿へ御出あり、御逢對の上、此比指出置たる後宮の密書御披見候哉と問, 是は伊賀殿の知りて坐すへけれは、伊賀殿に御逢ありて御尋の上、虚實につきて又思召旨, 二月廿八日、如例御登城ありて、伊賀殿へ御逢之儀被仰入たるに、今日は殊に御用多なる, の事なれは、晦日に御出あるへしと御約束ありて、夫迄に一覽なし置れ候樣にと、薩州よ, られたるに、事立たる台慮は坐しませぬ趣なりしに、こゝにかく六ケし氣に見えたるは、, はせ給ふに、伊賀殿、後宮の形勢をかく迄詳にセし事は曾てこれなし、誠に驚き入たる有, 公、熟々と此文を御覽有て御考あるに、備中殿の台前へ伺はれたる時の事を、公へ申上, 安政五年二月二十七日, 上ニ掲グルヲ以テ、之ヲ略ス(, ○密書ハ、老女幾島書翰ヲ指ス(, 内示ス, 固ニ密書ヲ, 慶永松平忠, 安政五年二月二十七日, 七〇二
割注
- 上ニ掲グルヲ以テ、之ヲ略ス(
- ○密書ハ、老女幾島書翰ヲ指ス(
頭注
- 内示ス
- 固ニ密書ヲ
- 慶永松平忠
柱
- 安政五年二月二十七日
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- 七〇二
注記 (22)
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