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誠心より出づべく、叡慮を安んじ奉ると否とは、我が國の治亂に係るものなれば、, 茲に慶永は愈〻幕政に參與することとなつて、翌八日登城した。先づ老中水野, は御請に及び難い。且つ方今の時勢にあつては、過去の事に執著せず、人望ある, 忠精・同板倉勝靜より、長州藩の建議に係る將軍上洛の可否に關して意見を徴さ, れた。慶永は、時勢逼迫せる際、將軍の上洛こそ望ましきことにて、經費の多寡に, 一橋慶喜を登用して、幕政に參與せしめることが必要であると。其の後慶永は, 列することとなつたが、閣老等は常に慶永の上京を求めて已まなかつた。是に, 先づ國是を確立する事が肝要である。國是を確立するに非ざれば、己れの上京, るに當つて、堀田正睦の覆轍に鑑み、登用の朝命が降下するであらうと考へられ, る慶永を倶に上京せしめて、以て朝幕關係の融和を圖らうと考へたのであつた。, 屡〻登城して、閣老等と幕政改革に就いて議し、十三日からは御用部屋の評議にも, の關係にあつたと見るべく、幕府は朝旨を奉じて久世閣老を上京せしめんとす, 依つて決すべき問題でないと答へた。次いで將軍に〓し、久世閣老列座の上に, て、日頃抱懷せる幕政改革の意見を吐露して謂ふ。公武一和は眞に朝旨遵奉の, 慶永の登, 改革に對, 營と幕政, する意見, 第十編朝權の確立, 一三八
頭注
- 慶永の登
- 改革に對
- 營と幕政
- する意見
柱
- 第十編朝權の確立
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- 一三八
注記 (20)
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- 559,570,60,2295は御請に及び難い。且つ方今の時勢にあつては、過去の事に執著せず、人望ある
- 1284,561,60,2301忠精・同板倉勝靜より、長州藩の建議に係る將軍上洛の可否に關して意見を徴さ
- 1159,567,59,2296れた。慶永は、時勢逼迫せる際、將軍の上洛こそ望ましきことにて、經費の多寡に
- 441,581,61,2287一橋慶喜を登用して、幕政に參與せしめることが必要であると。其の後慶永は
- 208,566,59,2300列することとなつたが、閣老等は常に慶永の上京を求めて已まなかつた。是に
- 685,562,59,2309先づ國是を確立する事が肝要である。國是を確立するに非ざれば、己れの上京
- 1636,571,59,2293るに當つて、堀田正睦の覆轍に鑑み、登用の朝命が降下するであらうと考へられ
- 1518,565,59,2314る慶永を倶に上京せしめて、以て朝幕關係の融和を圖らうと考へたのであつた。
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- 1755,573,58,2293の關係にあつたと見るべく、幕府は朝旨を奉じて久世閣老を上京せしめんとす
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- 918,569,60,2296て、日頃抱懷せる幕政改革の意見を吐露して謂ふ。公武一和は眞に朝旨遵奉の
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